湯煙銀玉紀行(第2話)

 ここで当ブログに初登場となる職場の後輩についてご紹介。 
 名前は『リリーさん』。30才、男性。これぐらいでいいか。
 話し合いの結果、9月9日(土)がお互いに都合が良いので、決行日はその日に定めました。
 日程が決まったところで、リリーさんから、
「どこのスーパー銭湯に行くか決まってるの?」
 と、当然といえば当然の質問がありました。
 個人的には自宅周辺のスーパー銭湯以外なら、どこでも良かったので、そこまで遠くにいくこともないと考えていました。前に富士川楽座(道の駅)を北上しているときにスーパー銭湯と思しき建物を見かけた気がしたので、そこにしようかなと。
 しかしながら、よくよく思い返してみると、僕がその建物を見た記憶が10年くらい前だったので、念のため探りを入れてみることに。
 すると、いくらインターネットで調べても記憶の場所に、スーパー銭湯の記載はありません。今の時代にホームページを作らないスーパー銭湯があるとも思えませんが、万一にもそんな銭湯もなきにしもあらずと考え、周辺地域に詳しい人が多い嫁の職場で、聞き込みを行ってもらうものの該当する施設は見当たりませんでした。
 おそらく僕の勘違いなんでしょうけど、もしも富士川楽座の前を北上し、52号線に合流する通り沿いにスーパー銭湯がある(あった)ことを、ご存知の方がいたら、こっそり教えて下さい。
 さて話をもとに戻して、スーパー銭湯探しです。とりあえず上述のところはないものとして、次の候補地を考えなければなりません。まったく別の場所を探しても良かったのですが、なんとなく脳内が52号線周辺になっていたので、そこら辺で考えてみたところ、通り沿いに幾つかスーパー銭湯があった気がします。
 そういえば、『ゆの里』なんてのがあったなと思い、再びインターネット検索するも……見当たらず。いや、間違いなくあっただろうと、意地になって地図で探すとあったのは『ゆばの里』(笑)。こいつは完全に僕の勘違いですね。
 結局、地図で『ゆばの里』を探す際に、そこから北上したところ、南アルプス市に『まほらの湯』なる温泉施設を発見したので、そちらを目的地にすることにしました。
 人間の記憶なんてものは当てにならないことを痛感しつつ、次回に続きます。 (つづく)