2011-01-01から1年間の記事一覧

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第8話)

大荒れの天気の中、無双祭さんの駆る車は、飯田市街へと向かいます。 信州は山に挟まれた盆地であるため、落雷の音が反響して、もの凄い音がすることに静岡人である僕は、相当に驚かされました。各所に被害が考えられるので、雷を楽しみにするのは不謹慎かも…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第7話)

152号線に入って間もなく、名探偵コナンが犯人暴きをするために大人である僕に麻酔銃を打ち込み……すみません、まぁ要するに眠ってしまったわけです(このネタ、けっこう使うな……)。 1時間ぐらい混濁した意識が続いたでしょうか。 「ゲン君、あそこに道…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第6話)

過去に類を見ない空前絶後の5週に渡るプロローグを経て、ようやく僕らの旅、当日の様子を今回からお送りすることになりました。いやはや、ここまでも長かったのですが、もう少しお付き合い下さい。 朝8時。僕の自宅付近に迎えに来てくれた無双祭さんの車に…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第5話)

ジョイトイのワガママっ子ぶりに、さすがに僕の堪忍袋の緒もブチ切れます。 「おめぇ、人が散々間に入って企画の調整をすりゃ、それを台無しにしやがって! 俺はもう決まったことに従うから、おめぇが無双祭さんと直接電話して、行き先を決めろよ!」 そんな…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第4話)

ジョイトイとの話を終え、僕は無双祭さんに再度電話を入れました。 「やぁ、ゲンさん。どうかした?」 「実は、かくかくしかじかでして……。車を出してもらって、土曜日に日帰り旅行をしてもらうわけには行きませんかね?」 「ああ、そういうことなら構わない…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第3話)

* 2週ほどお休みさせて頂きましたが、今週より再開していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。 僕の夏期休暇取得後、ジョイトイの気まぐれにより、まさかの1泊2日旅行の廃案が提出されました。 もちろん、僕が食い下がったのは言うま…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第2話)

会社で休暇の承諾を得た僕は、業務終了後、頃合を見計らって無双祭さんに電話をしました。 急ではありますが、今週末の土日で1泊2日の旅行に行かないかと誘ったところ、無双祭さんからは次のような回答が。 「せっかく誘ってもらったのに悪いんだけど、日…

デッドリードライブ 〜飯田篇〜(第1話)

2011年、7月末週。あの男から僕に着信が入りました。 「私だ、マイク・ハガーだ(わかる人だけ笑って下さい)」 「またそのネタかよ。もう飽きたよ」 「うるせぇよ。で、用は何だ? ハルロー・オブ・ジョイトイ先生よ?」 「クククク。聞いて驚くな。実…

次回予告

わがままジョイトイ! 人生の縮図、151号線、152号線! 潜入、貧乏神神社! 男2人で川下り! 安くて美味い、餃子の王将! 北の国から 2011〜ジョイトイ〜 「で、どうする? 今度の土日は桃鉄でもするか?」 次週より大作スタート! 『デッドリー…

金沢奇行(最終話)

発生した偏頭痛を睡眠不足から来るものと考えた僕は、メガシャキを飲み干した上で、ブラックブラックガムを噛みつつ、滋賀〜静岡間に挑むことにしました。 10分程の休憩の後、伊吹SAを出発した僕は、ひたすら西へと車を走らせます。メガシャキの効果が表…

金沢奇行(第10話)

昼食を終えた僕らは、土産物を購入したのち、車へと戻りました。え、土産物買い過ぎだって? 仕方ないじゃない、静岡県人だもの。 今にして思えば、東尋坊タワーだとか、東尋坊で身を投げた人の遺体が流れ着くと言われている雄島などにも足を運べば良かった…

金沢奇行(第9話)

金沢市街より東尋坊へ向けて、南西の方向に進む僕ら。 市街地を抜けて、バイパスに乗ると、これもまた昨日の高速ほどでないにしろ空いており、走行車線は平均80キロで、追越車線は平均100キロで、みなさま走っておられるご様子。 なるほど、これじゃほ…

金沢奇行(第8話)

食事する店の決定権を委ねられた僕が選んだのは、日本海の幸を使った魚料理を数多く揃えた和風の店。さすがに金沢まで来てラーメンの店とか選んだら、今後の企画から干されそうだから(笑)。 席に案内されたところで、僕は2000円もする海鮮丼を注文。他…

金沢奇行(第7話)

ホテルを出たところで、僕と無双祭さんが、 「はてさて、どこで飯を食おうかね?」 「ここら辺で食べるか、繁華街に行って食べるかだけど……」 などと、話をしていると、ジョイトイ先生の有り難いお話が始まりました。 「あのさ、俺、さっきまでこの辺りをブ…

金沢奇行(第6話)

後の世に言う『鰤と鯖事件』での一悶着のあと、僕らは車を停めた県営駐車場の向かいにある石川県観光物産館を見学します。 みなそれぞれ気ままに土産を物色する中、僕も先程の土産物屋の並びで、けっこうな量の土産を購入したにも関わらず、夜半にお腹が空い…

金沢奇行(第5話)

兼六園をひと通り見終えた後で、入り口付近にあった土産物屋で買い物。ジョイトイ氏は様々な土産物を購入し、無双祭さんが団子を頬張る中、僕は何もせずに待機。 協調性がない? いやいや、この後、金沢城址を見に行くのに、何かを買ったら手荷物になるし、…

金沢奇行(第4話)

僕が居眠り運転をしていたと吠えるジョイトイ。 しかし、普通に運転していた僕にしてみれば、昨晩からの己の不摂生を理由に眠った揚句に、突然奇声を上げられたばかりか、居眠り運転をしていたなどと言われるのは、心外そのもの。 そこでここでは、僕が居眠…

金沢奇行(第3話)

平成23年5月14日(土)の午前7時。 身支度を整えた僕が、マイカーで自宅を出発し、ジョイトイ、無双祭さん宅で、それぞれ2人を車に収監(笑)したところで、コンビニを経由し、東名高速清水ICへ。 高速道路に乗った僕らは、ひたすら西方面へ。静岡…

金沢奇行(第2話)

静岡市内の某洋食屋で食事を取ることにしたら僕ら。 無双祭さんが注文したステーキ丼とエビフライカレー(どちらも単品。さらには、どっちかは大盛りだった気が)を両方とも食べきれるか心配しながら、決定された金沢旅行の詳細と、その理由は以下のとおり。…

金沢奇行(第1話)

平成23年3月某日。 僕は、いつもの旅仲間であるジョイトイ氏と無双祭さんに、次のようなメールを打ちました。 『今年も毎年の恒例となっております美食倶楽部1泊旅行を開催したいと思います。つきましては、打ち合わせを兼ねた食事会を今週末に開きます…

次回予告

ジョイトイの奇声! 鰤と鯖! 迷う男! 発見、東尋坊自殺防止公衆電話! 次回より『金沢奇行』更新開始です。ご期待下さい。

美食倶楽部グルメツアー(最終話)

驚天動地。まさかのジョイトイの『カレー』ではなく、『かつ』を食いたい発言から十数分後。 僕は仕事上のお客さんから口コミで教わった、某とんかつ屋にやって来ました。 入店し、座敷に上がったところで、僕はメニュー表を見て、あることに気付きます。 「…

美食倶楽部グルメツアー(第13話)

沼津IC〜清水ICまでは、高速道路が空いていたことから、そう時間も掛からず、およそ30分程で到着しました。 時刻は5時半。僕は清水IC近くの某カレー屋に車を走らせました。 が、しかし。臨時休業なのか、定休日なのか、はたまた6時開店なのかは、…

美食倶楽部グルメツアー(第12話)

ジョイトイご推薦のカレー屋を目指し、グルメ街道を進んで行くと、沼津ICと一般道の分岐路にたどり着きました。当然ながら、一般道の方へとナビは指示しているのですが、これが相当わかりづらく、僕は本能に従って運転します。 その結果、僕は沼津ICへと…

美食倶楽部グルメツアー(第11話)

待ち合わせ場所で、時間通りかつ無事に仲間と合流し、車に乗り込んだところで、僕は彼らに自由時間を如何に過ごしていたのかを訊ねます。 まずはホリコ。 「僕は商店街で美味そうな大福を買ったよ。残りの時間はアニメイト(アニメグッズを多数取り揃えてい…

美食倶楽部グルメツアー(第10話)

仲間と一先ず解散したところで、僕は商店街の見学を開始します。 まず目に入ったのは、フリーマーケットの古着屋。たまに飲みに行く連れが、素敵なスカジャンをしていて、僕も購入を考えていたのですが、それがおよそ3000円くらいで売っているのです。普…

美食倶楽部グルメツアー(第9話)

極楽苑を出発した僕らは、西伊豆へ向かうべく、中伊豆を西進します。 すると、どうしたことでしょう。数キロ程進んだだけにも関わらず、極楽苑では、路面を濡らす程度にしか降っていなかった雪が、積もっているじゃありませんか。しかも、風もあるようで、雪…

美食倶楽部グルメツアー(第8話)

見学を終えて、入り口付近に戻って来ると、受付にいた男性職員が僕らのもとにやって来ました。 「あのー、今からちょっと出かけてしまうので、こちらの施設にカギをかけます。ご承知おき下さい」 え、そんな自由に閉館しちゃっていいの? 驚いている僕を尻目…

美食倶楽部グルメツアー(第7話)

閻魔大王の作り物の前で、懺悔帳を見つけた僕は、展示物を先行して見ていた、あの男を呼び戻しに行きます。 「おい、ジョイトイ。ツラ、貸せや、コラ」 「なんだよ?」 僕はジョイトイを懺悔帳の前まで連れ戻して告げました。 「お前、なに懺悔帳の前を素通…

美食倶楽部グルメツアー(第6話)

小雪がちらつく極楽苑の駐車場には、先客の車が1台だけ。 え、土曜日の昼下がりに車が1台って……。 僕の脳裏に浮かんだのは、以前にやっていたテレビ番組『銭形金太郎』、通称『銭金』で紹介されるような、グダグダな観光用施設。 否、無双祭さんの紹介する…