2010-01-01から1年間の記事一覧

これじゃ本当の美食倶楽部(第6話)

『うちは注文してから、30分近く待ちますぜ。それでもよろしいんですかい?』 『まともな鰻を食べるのに、それぐらいの時間がかかることは、十分承知しているよ』 これは、かのグルメ漫画の金字塔、『美味しんぼ』の1フレーズです。 つまるところ、美味し…

これじゃ本当の美食倶楽部(第5話)

「あー、こいつは美味いね……」 「ホントだね……」 望まない鮎の塩焼きを頬張りながら、心にもないことを口にする僕と、無双祭さん。さすがのジョイトイも、これは嫌味を言われていると気付いたのか、次のような言い訳(?)を並べます。 「いや、俺もさ、鮎の…

これじゃ本当の美食倶楽部(第4話)

竜ヶ岩洞から立ち去るべく、駐車場へと向かって歩いていると、ジョイトイがある物を発見して立ち止まりました。 「あれ、食べたいな」 彼がそう言って指差したのは、鮎の塩焼きの売店。 確かにそそられる気持ちもわからんでもないが……。 彼が重大な事を記憶…

これじゃ本当の美食倶楽部(第3話)

ここまで散々、竜ヶ岩洞と普通に書いてきましたが、竜ヶ岩洞とは何かを、ここで改めて説明しましょう。 あ、そうは言っても、僕の思ったところを書くのであって、専門的な知識ではないので、ご承知おきを。まぁいつものことさ。 竜ヶ岩洞とは、静岡県で最大…

これじゃ本当の美食倶楽部(第2話)

平成22年8月21日(土)。 午前8時ぐらいに目を覚ました僕は、身支度を整え、事前の約束どおり午前9時に家を出発。ジョイトイ宅、無双祭さん宅と回り、2人と合流したところで、清水ICへと向かいました。 え? ……なんか最近の企画でよく見る光景だっ…

これじゃ本当の美食倶楽部(第1話)

最近、ゲンと無双祭の2人で旅に出る企画が続くな。もしかしてゲンとジョイトイのやつ、大喧嘩でもしたんじゃねぇの? そんなことを考えているPCモニターの前のあなた。あなたの考えは間違っております。私とジョイトイは喧嘩もしていなければ、いがみ合っ…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(最終話)

無双祭さんが取り出したものは、僕にはひと目で何かわからないようなもの。僕は素直に質問します。 「こいつはいったいなんですか?」 「うちの会社で取り扱っている鍼灸師用の針さ」 「は、針って!?」 驚いた僕でしたが、きっとそういう会社で働いている…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第10話)

『ときめきメモリアルCD』で覚醒した無双祭さん。愛知県と静岡県の県境でCDは終了したものの、その効果を持続させ、しばらくは順調なドライブが続きました。しかしながら、体力は当の昔に尽きていたのでしょう。彼を待ち受けていたのは、避けられぬ破滅…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第9話)

「無双祭さん。朝、8時前から7時間もの運転をして天橋立に到着し、そこでかなりのウォーキングを行った上で、復路に突入。5時間半ほど運転したのち、岐阜の繁華街で1時間程遊び、ここまで至ったあなたに、ほとんど体力は残されているとは思えません。ど…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第8話)

岐阜の繁華街から、最寄りの高速インターとなる各務原ICを目指す僕ら。しかし、僕が痛恨の方向間違えナビをしてしまったがために、気が付いたときには、再び岐阜羽島ICへと向かってしまっていました。 この深夜の体力がなくなってきた頃に痛恨のミス……ホ…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第7話)

復路に突入し、ここまでやって来た道を引き返す僕ら。 同じ道なんですけれども、日が暮れて夜道になったので、雰囲気がガラリと変わった気がしました。 まずは高速の入り口のある木之本ICを目指し、一般道を激走しているときに、無双祭さんから、こんな提…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第6話)

傘松公園の麓に戻って来た僕らは、先程、 「対岸まで、モーターボートは如何ですか?」 と、声を掛けてきてくれた方々がいるスポットへと向かいます。 案の定、また声を掛けられたので、すぐに出発することを確認した上で、片道6百円(だった覚えがある)を…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第5話)

ハンカチも持っていなかったので、シャツの袖で汗を拭うこと、数十回。なんとか4キロの道のりを歩き切った僕らでしたが、例の『THIS is 天橋立』の風景には出会えず。 対岸地点に至り、駐車場の係員のおっさんからもらったパンフレットを開いてみたと…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第4話)

対岸まで遥か彼方へ伸びる道。標識を見ると、対岸までの距離、およそ4キロ。5月とはいえ結構な暑さの中、心の準備および体の準備(服装とか)も全然できていない中、いきなりそんな距離を歩く気には、とてもなりません。 僕は無双祭さんの様子を窺います。…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第3話)

舞鶴市は、この日、高速を降りてから走った街で、1番発展していた街でした。見たこともないラーメン屋(発想が貧困ですね)やら、商店街、海軍学校などがあり、ちょっと他では見ない雰囲気を感じされる街で、なんかの機会でまた来る機会があったら、ゆっくり…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第2話)

平成22年5月22日(土)、無双祭さんが時間通りに迎えに来てくれたので、僕は彼の車に乗り込み、一路、東名高速道路静岡ICへ。 いつもは、高速道路は使わないのが信念である無双祭さん(ETCがないので、混み合う休日に、普通に料金を取られるのは馬…

デッドリードライブ 〜天橋立篇〜(第1話)

『デッドリードライブ 〜諏訪篇〜』から約2週間が経過した平成22年5月21日(金)。職場の仲間との飲み会に出席するため、静岡の繁華街へと向かっていた僕のところに無双祭さんから着信が入りました。 「もしもし、ゲン君?」 「これはこれは無双祭さん…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(最終話)

無双祭さんの操る車で、無双祭さんが学生時代に住んでいた街から、JR浜松駅に付近にやって来た僕ら。南口の駐車場に車を置いて、僕らはオムライス屋の入った駅ビルへと向かいました。 エレベーターでレストラン街のある最上階に向かい、件のオムライス屋へ…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第9話)

その後、無双祭さんの駆る車は、順調に静岡県浜松市(旧引佐町)に到着。ここは無双祭さんが、学生時代に住んでいた街だそうで、通過しながら、バイト先、住んでいたアパート、通っていた学校などを案内してくれました。 僕は親しい友人等が、こんな場所で生…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第8話)

信濃路はラリホーを唱えた(意味が分からない人は、ドラゴンクエストシリーズをプレイしてみて下さい)。 ゲンは眠ってしまった。 ゲンは眠っている……。 ゲンは眠っている……。 ゲンは眠っている……。 ゲンは目を覚ました。 と、7行かけての悪ふざけをして何…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第7話)

飯田方面に向かい始めて間もない頃。 僕の体に変調が起こりました。意識が遠くなり、目の前が徐々に暗くなっていきます。 こ、これはッ! まさか睡魔のヤツが俺に牙を剥きやがったんじゃあ(笑)!? 日頃から、仲間内で車を出すことが多い僕は、『1番大変な…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第6話)

店内に入り、席に案内されたところで、僕は『天ざる』を、無双祭さんは『おろしそば』+『春野菜の天ぷら』(だったかな?)を注文しました。 オーダーしたものが届いたところで、さっそく食してみます。すると、さすがに無双祭さんが推した店だけあって、な…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第5話)

5月8日、午前8時。 無双祭さんが、車で僕の家付近まで迎えに来てくれました。普段、自分が車を出すことが多いせいか、たまに迎えに来てもらったのが、なんだか妙に嬉しかったことを覚えています。 「やぁ、どうも、どうも。今回は色々無理を言って申し訳…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第4話)

長野旅行を控えた休日と休日の合間の5月7日。 予期せぬアクシデントが発生しました。 通勤途中のこと。横切った自転車を回避しようと、僕がハンドルを切ったところ、操作を誤り、電柱に車を擦ってしまったのです。 ちっとくらいの傷ならば、まぁどうという…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第3話)

「む、む、む、む、無双祭さん!」 「いったいどうしたんだい、ゲン君?」 「実はかくかくしかじかで……歯の痛みが治まるまで、旅の日程を延期してもらえないでしょうか?」 「ああ、そういうことなら仕方ないね」 「申し訳ないっす。また経過を報告させても…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第2話)

無双祭さんと旅の約束をしてから、10日程経過したある日の朝。 僕は奥歯に激痛を感じて、目を覚ましました。 余談ですが、一度眠ってしまった僕が、目覚まし以外の事象で目を覚ますことは、至って稀です(最近では例の大地震ぐらい)ので、相当の痛みであ…

デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第1話)

2010年、4月頭。無双祭さんから、企画検討を兼ねた食事に誘われた僕は、某喫茶店にて話し合いを行っていました。 「珍しいですね、無双祭さんの方から企画を振ってくるなんて」 「6月になると、会社が繁忙期に入って、休みが取りづらくなるから、その前…

小田原遠征(最終話)

* 1週だけお休みを頂く予定が、パソコンが故障して、結構な長い間休んでしまいました。最終回を楽しみにしていた皆様、申し訳ないです。次週よりは、再び更新を続けて行くつもりですので、懲りずに見てやって下さい。よろしくお願いします。 では小田原の…

小田原遠征(第7話)

ゲーム店を出たところで、僕らは今後の行く先について相談します。 すると、ジョイトイの口から、こんな発言がなされました。 「なぁ、俺、前に通っていて世話になった、空手の道場に顔を出したいんだが、行ってもいいか?」 「ああ、それは全然構わないが、…

小田原遠征(第6話)

勢い勇んで、ボートに乗ったものの、出発時点で悪戦苦闘の僕。 すると見るに見兼ねた、あの男が僕らオールを奪い取ります。男の名は、ハルロー・オブ・ジョイトイ。 「俺が代わるぜ!」 この男に果たしてできるんですかねぇ? 半信半疑で、操舵を任せたとこ…