デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(第8話)

 信濃路はラリホーを唱えた(意味が分からない人は、ドラゴンクエストシリーズをプレイしてみて下さい)。
 ゲンは眠ってしまった。
 ゲンは眠っている……。
 ゲンは眠っている……。
 ゲンは眠っている……。
 ゲンは目を覚ました。
 と、7行かけての悪ふざけをして何のマネだと、思った皆さん。僕が何を仕出かしたか、お解かりじゃございませんかね? そうです、そのまさかです。
 例の『きし麺屋』で、目を覚ましたかに思えた僕でしたが、まさかの再眠に突入したのです。
 目を覚ましたのは、既に長野県ではなく、愛知県側にある県境の道の駅(僕の記憶が確かならば)。天狗かなんかのモニュメントがあったところですが、寝起きのため、ほとんど記憶がなく、買い物もしなかったですかね。ただ無双祭さんが、りんご味の信州名物『おやき』を食べていて、美味そうだなと思いました。新しくできたばかりのようで、施設もキレイで好感が持てる造りでした。
 出発後、またも夢とうつつを行き来している(ホント、すみません)うちに、次なる道の駅に到着。ここも愛知県だったと思います。……やっぱ運転していないと、標識とか見ない分、説明が曖昧になりますね。猛省です。ここでは、口が寂しいので飴と、小腹が空いたのでパンを買いました。本当なら、愛知県っぽいものを食べればいいんですけど、それっぽいのがなかったんで堪忍して下さい。いやはや、何だか謝ってばっかですね。
 それにしても、長野から愛知、そしてこの後、静岡へと抜けたわけですが、今回利用した国道は、道も整備されていて、とても運転しやすかったと思います。助手席側からの判断ではありますが、1年前に通過した青崩れ峠ルートに比べれば、雲泥の差で、こちらの方が行きやすいかなと。命知らずの方、もしくは絶え間ない冒険心を持った人以外は、浜松方面から長野に行くには、こちらのルートを心の底から推奨したいと思います。
 いや、ホント、あの悲劇だけは繰り返しちゃあいけねぇよ。
 段々と日が沈みゆく中、僕らは道の駅から浜松方面へと出発しました。 (つづく)