これじゃ本当の美食倶楽部(第2話)

 平成22年8月21日(土)。
 午前8時ぐらいに目を覚ました僕は、身支度を整え、事前の約束どおり午前9時に家を出発。ジョイトイ宅、無双祭さん宅と回り、2人と合流したところで、清水ICへと向かいました。
 え? ……なんか最近の企画でよく見る光景だって? リアルに痛いところを突かないで下さい。北に行くなら52号線、東西に行くなら東名高速。遠征となると、それ以外のルートは余り考えられないため、自然とオープニングは似た展開となるのです。マンネリ化とか言わないように!
 高速に乗ったところで、本日の訪問地を確認。僕は事前に、だいたい各人の行きたい場所は把握していたのですが、他の2人には伝えていなかったので、それを伝える意味もありました。
「今日の観光スポットだけど、俺が竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)。無双祭さんが、フルーツパーク。ジョイトイ中田島砂丘を、それぞれ希望しているんで、そこに行きつつ、鰻を食べようと思うんだけど、それでいいやね?」
「公平だし、それでいいと思うが、どういう順で回るつもりだ?」
 ジョイトイの質問に、僕は応えます。
竜ヶ岩洞とフルーツパークは、旧引佐郡にあるから、このまま浜松西ICに行き、そちらの観光を済ませてから、中田島砂丘に行こうかと思う。無双祭さんオススメの鰻屋が、浜松駅付近だってことだから、その順で行けば、1番無駄が少ないはずだから(気になる人は、地図で調べてみてね)」
 特別に異論もなかったので、僕の言うとおりにルートが決定しました。
 ルートが確定したところで、僕は晴れて浜松西ICを目指すことに。高速はやや混雑気味ではあったものの、平均時速90キロほどで走れたこともあり、10時半に浜松ICに到着しました。
 そこからも、元浜松在住の無双祭さんの活躍もあって、ナビを使うこともなく、快調なドライブが続き、午前11時。僕らは最初の目的地である竜ヶ岩洞にやって来ました。
 無料の看板につられ、最初に見えた駐車場に車を停車したがために、若干歩く羽目になったばかりか、最寄りの駐車場も無料とのプチ惨劇に見舞われたものの、僕らは竜ヶ岩洞の入り口に到着しました。
 入場券を購入すべく券売機に目をやると、その傍らに、窓口にフルーツパークとのセット券があり、そちらを購入すれば、若干ではあるが、おトクになるとの記述があったので、迷わずそちらを購入。
 洞窟内でなくさないように、注意しなくては(フリでも、未来予測でもありません。笑)。
 次回より、竜ヶ岩洞の中へと潜入します。 (つづく)