デッドリードライブ 〜諏訪篇〜(最終話)

 無双祭さんの操る車で、無双祭さんが学生時代に住んでいた街から、JR浜松駅に付近にやって来た僕ら。南口の駐車場に車を置いて、僕らはオムライス屋の入った駅ビルへと向かいました。
 エレベーターでレストラン街のある最上階に向かい、件のオムライス屋へと向かいます。数日前に僕が訪れたときは、昼飯時だったこともあり、長蛇の列ができていた(それだけにここが美味いと思った)のですが、さすがに晩飯時には、そこまで混んでおらず、あっさりと入ることができました。
 注文してから、そう間を置かず、料理が出てきました。
 まぁこんなものだろうと言う味でしたかね。
 店を出た後、無双祭さんにも感想を聞くと、
「僕は卵の中のご飯が、チキンライスになっていなくてガッカリだった」
 とのこと。
 なんか、無理矢理浜松の駅ビルに連れ込んですみません……。
 その後は、特別浜松駅付近の店に寄ることもせず、僕らは車に乗り込み、バイパスへ向かいました。バイパスからは、そう渋滞することなく、1時間程で静岡に到着しました。
 僕は運転が退屈になるのと、景色が単調になることから、バイパスよりも150号線を好むのですが、やっぱりバイパスは早いですね。数日前に150号線で帰ったときに比べると、清水まで着くのに1時間ぐらい早かったよ。
 さて、後は国道を進めば、今日はもう解散か……。
 そう思っていたところに、無双祭さんから予想外の一言が。
「ねぇ、ゲンさん。この後、何か予定ある? もしなければ、ちょっと付き合ってくれない?」
「ん? 別に予定はないからいいけど、こんな時間から、どこに行こうっていうんだい?」
「ゲオルグ氏が現在、曲金の〇ー〇ーにいるとの情報を掴んだから、そこを奇襲したいと思う」
 個人情報に支障がありそうなので、詳しくは書けませんが、まぁゲオルグ氏に会えた人は幸せになれるみたいな都市伝説が、僕らの仲間内にあると思って下さい。
「うむ、そういうことなら行っちゃって下さい!」
 こうして夜更けに悪ノリをして、ゲオルグ氏に会えるかもと思い、某店に向かった僕らでしたが、そこにはゲオルグ氏の姿はなく、戦果は僕がDVDを購入したぐらいでした。
 えっ、何のDVDかって? ご想像にお任せするでございますよ(笑)。
 こうして徒労に終わったゲオルグ氏大奇襲をもって、この日の旅は、午後9時過ぎに終焉を迎えたのでした。
 まぁ旅前に悪いことが重なったけど、旅自体は楽しかったので良かったと思います。……と、これで話を締めたいところですが、話はこれで終わりません。
 次回、タイトルを変えて続編が始まります。お楽しみに☆! (デッドリードライブ諏訪篇 完)


CAST


ゲン
無双祭


スタッフ


文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:『聖母たちのララバイ
制作統括:ゲン