金沢奇行(最終話)

 発生した偏頭痛を睡眠不足から来るものと考えた僕は、メガシャキを飲み干した上で、ブラックブラックガムを噛みつつ、滋賀〜静岡間に挑むことにしました。
 10分程の休憩の後、伊吹SAを出発した僕は、ひたすら西へと車を走らせます。メガシャキの効果が表れそうな時間になっても、一向に偏頭痛は引く様子がないものの、堪えられない程度の痛みではないので、もうこのまま走り続けることにしました。
 復路は往路と異なり、一宮付近、豊田ジャンクション、岡崎、蒲郡といった渋滞が頻発する地点でも、それをお見舞いされることもなく、かなり順調に進んだ結果、伊吹SAから1度も休憩することなく、3時間弱で清水ICに到着しました。
 初日は一気に金沢まで高速で走ったので、かなり遠い気がしましたが、この日は東尋坊経由でワンクッションおいたこともあり、そんなに遠い気がしませんでしたね。
 それと余談ですが、ETC割引が利きまくりで、片道1000円で金沢まで往復できたので、気分がかなり高揚しましたな。
 高速を降りた僕らは、近くのコンビニで旅のお金の精算を行いました。
 その後、僕は無双祭さん、ジョイトイ氏の順で家に送って行き、自宅……ではなくパチンコ屋へ。だって、思いのほか早く静岡に着いちゃって、時間を持て余したんだもの。
 しかしながら、人間、好きなことをしているときは、すっかり体調も良くなるようで、あれだけ苦しめられたはずの偏頭痛が、パチンコ屋に入った瞬間、何事もなかったように消えてなくなったのでした。
 うむ、医学界もビックリのパチンコ療法ですな。
 その後、パチンコを打ち散らかし、午後9時頃、僕は家へと帰宅したのでした。
 さて、今回の旅ですが、非常に楽しい旅であったと思います。古都金沢の街の雰囲気も良く乙でしたし、ビジネスホテルのシングル部屋泊まりも、プライベート空間を維持できるためグッド。ご飯も美味しく、観光地も巡れて、移動費用も大して掛からず、いいことずくめの旅だったと思います。楽しさを追求した企画では、近年の中では、もっとも優れていたものだったのではないかと自負しています。
 できれば2泊3日で、中日を観光に費やせれば、なお良かった気もしますが、それは高望みってやつかもしれません。
 またこんな地方都市旅行が開催できれば良いと思い、結びの言葉に代えさせてもらいます。
 ではまた次回の企画でお会いしましょう。


CAST


ゲン(運転手)
ジョイトイ(寝言クソ野郎)
無双祭(餃子の王将好き)


スタッフ


文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:吉田拓郎『唇をかみしめて』
制作統括:ゲン