原付の旅③ 清水〜伊良湖岬380キロ (最終話)

 このブログを始めた頃、僕は夜に走りに行くやら何やらして、結構ダイエットをしていたのですが、冬の寒さに心を折られ、家に引き篭もるようになった結果、すっかり太ってしまいました。
 もうハンパねぇっすよ。このままじゃ4年連続健康診断の結果に「太りすぎ」とかかれ、「無礼者!」と逆ギレすることは明らか!
 もうなぁ、厚生病院の好きにはさせねぇよ、絶対!
 そんなわけで、また痩せます。県大の辺りに出没するので、女子大生は痴漢と間違えないように!
 では×2、本編です。男レースに次ぐ長さだった原付の旅③も、本日でいよいよ最終回!
 ファミレスで可哀想な人扱いされるワシもカッコイイよ。



 エンジン停止事件の悪夢を振り払うかのように、原付で激走した僕は、午後11時過ぎ、昼食を食べた五味八珍の横を通り過ぎました。そして、ふと思ったのです。昼以来、何も食っちゃいねぇと。
 別に腹も減っていなかったので、スルーしても良かったのですが、エンジン停止から1時間経過していたこともあり、小休止と夕食を兼ねて、ファミリーレストラン『さわやか』に立ち寄ることにしました。
 オーダーを終えて、トイレに入ったところで、鏡に映った自分の顔を見て、僕は驚愕しました。なんせ髪の毛はペチャンコに潰れているわ、目はコンタクトが乾燥したせいか真っ赤に充血しているわで……どうみても鏡の中の人は、ノーマルな人じゃございませんでした(苦笑)。全身、震えちゃってるから、そりゃ店員も不憫に思って、コーヒーを何杯も持ってきてくれるわけだ。
 ハンバーグを食べ終えると、午後11時45分。店を出た僕は、ラストランに挑みます。
 大井川を越え、焼津を越えると、そこに待ち受けていたのは、深夜の大崩。
 これはないなぁ……。
 正直、そう思ったのですが、まぁ行かねば帰れぬ(切実)ので、突撃あるのみ! 静岡市街のネオンと、真っ暗な太平洋を横目に、ぐねぐね道をひた走ります。走っていると、あら不思議。そんなに辛くありません。それどころか、総走行距離が距離なだけに、もうすぐゴールみたいな気持ちにすらなりました。普通の感覚だと、焼津から清水まで原付走行って、たぶん長距離の部類に入るんでしょうけど、この日ばかりは、些細な距離に思えましたね。うん、バカだわ、俺。
 峠を越えた僕は、市街に行くのも嫌だったので、往路と同様150号線を清水へと激走。三保の直前で左折し、国道へと進出。行きつけのセルフでガソリンを給油し、午前1時過ぎ、なんとか家に帰宅したのでした。いやいや、浜松で日が沈んだときには、どうなる事かと思いましたが、予定より7時間遅れ(ひでぶ)で、なんとかゴールできました。
 今作。企画の内容や文章のおもしろさは、いまいちだったかもしれませんが、とても達成感があったので、個人的には満足しております。
 次の原付の旅は、どこへ行くのか? そもそも原付の旅の第4弾が行われるかも微妙ですが(この旅のあと、原付の調子も悪いので……)、また機会と気力があったら、愛車と共にお目にかかれたらと思います。
 任務、完了! (原付の旅③ 清水〜伊良湖岬380キロ 完)



 原付の旅③ スタッフ


出演:ゲン
文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:『残酷な天使のテーゼ
企画:ゲン