キクチ・クエスト (最終話)

gen-19812006-12-29

 お寒ぅございます。
 長かった『キクチ・クエスト』も、いよいよ今夜で最終回です。またそれに併せて、当ブログの更新も、今年はこれで最後にしたいと思います。
 来年は、1月10日前後に再開したいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。まぁ、なんだ、ゆっくり休みてぇんだ。
 ではでは、皆様、良いお年を。
 ああ、今から年賀状を作らねば……。



 見知らぬ土地で、完全に方向感覚が麻痺。ナビだけを頼りに僕はすっかり暗くなった国道407号線を南下します。
 埼玉に入ったところで、今度は国道140号線を道なりに進んで行くことに。すると、この道、秩父方面へと続いています。
 秩父と言えば、そうだね、キン肉マンの7人の悪魔超人シリーズで、テリーマンがザ・魔雲天と死闘を繰り広げたところだね(ツッコミ無用)。
 と、それはともかく、以前より風光明媚な大自然がある地方との覚えがあったので、思いがけず、その土地に行けると、僕の胸は高揚しました。グダグダとはいえ、群馬を案内してくれたキクチには申し訳ないのだけど、はっきりいって、このときの期待感が、この日1番でした。
 ……とはいえ、賢明なみなさんは、僕の期待が裏切られると、既に察しが着いていると思われます。ええ、僕も薄々気づいてはいたんですよ。真っ暗で、何も見えねぇって。それでもまぁ、なんていうかね、雰囲気だけは味わえたので、満足しているんです。またいつか昼に行って、リベンジしてみたいと思います。
 秩父山脈を越えて、山梨入りを示すナビに従い、ほとんど他の車が見えなくなった140号線を、僕らを乗せたカローラはひた走ります。途中、休憩に寄った道の駅が、本当に真っ暗でとても怖かったり、山道で濃霧が発生したりと、プチアクシデントが数度発生しましたが、あのつまらなかった群馬観光を思い起こせば、楽しんで乗り越えられる程度のものでした。
 そんなこんなで、出発してから4時間ほど経過した午後9時過ぎ。僕らは無事に甲府へとやって来ました。
 甲府に到着したところで、NOVさんが言いました。
「そろそろ俺が運転しますよ」
「ええ、俺も1日遊んだ後の運転で、若干疲れました。お願いします」
 お言葉に甘えて、甲府郊外のコンビニに休憩を兼ねて寄ったところで、運転をNOVさんにチェンジ。
 その後は、当ブログではすっかりおなじみとなった52号線に出て、ひたすら南下を続けます。道中、運転責任の免除を認められている重役待遇のジョイトイが、鼾を掻いて眠ったときに、若干の殺意が芽生えたりしましたが、なんとかサスペンスの展開を避けた僕らは、午後11時、無事に清水へと戻りました。
 わずかに1部有料道路があったものの、ほとんど下道で群馬から6時間で帰って来られたことを考えると、思ったよりは罰にならなかったと思いつつ、長野なんか行ってた日にゃ、目も当てられないと背中に冷や汗を覚えましたね。
 その後、ガソリンスタンドで給油をし、草薙某所のファミレスで精算兼夕食を済ませると、翌日レンタカーを返しに行くNOVさんが、他のメンバーを自宅まで送っていき、この日の全日程を終えたのでした。
 はっきり言って、群馬でキクチと何かしたことよりも、清水〜群馬間の移動中の車で話していたことの方が面白かったので、一緒に行って下さったNOVさん、クロさんに感謝したいと思います。ジョイトイは、車の運転もしないわ、面白いこともしないわで、ただただ利尿作用のあるお茶を大量に飲んでは、すぐに便所に行きたいとのたまわっただけなので、厳重注意を与えておきたいと思います。ポジションがポジションだけに、せめておもしろいことをしてもらわないと……。雪見大福だけじゃ。ちょっとね。
 そして、キクチ。今回の旅のA級戦犯。請け負ったはずの旅プランを一切考案することなく、ぶっつけ本番で当日を迎え、清水から行った我々に酷い思いをさせました。
 もちろん、このまま泣き寝入りする僕ではありません。必ず年末企画で、ヤツにギャフンと言わせることを誓い、この話を締めたいと思います。
 ご精読、ありがとうございました。 (キクチ・クエスト 完)



キクチ・クエスト スタッフ


出演 *( )内は運転担当区間
ゲン(群馬→甲府
  NOV(甲府→清水)
  ジョイトイ(人轢き)
  クロ(清水→群馬)
  キクチ(群馬)
文章:ゲン
写真:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:山崎まさよしメヌエット
企画:ゲン、キクチ
制作総指揮:ゲン