これじゃ本当の美食倶楽部(第7話)

 浜松フルーツパークは、山間部に造られた文字通りフルーツを中心としたテーマパークです。大きく分けて、日本にあまりないような南国の植物・フルーツ等を紹介している西エリアと、各種フルーツの収穫体験ができる東エリアに分別されます。
 僕らは、まず西エリアを見学することにしました。まず入ったのが、ソーラーハウスの中にある南国の植物を鑑賞できるスポット。
 しかし、しかしですよ。ソーラーハウスの保温性に加えての今年の猛暑で、内部は暑さのせいで息苦しいにも程がある不快指数200%状態! こいつは堪らんと、じっくり南国植物を鑑賞することもなく、足早に出口へと歩きました(笑)。
 ソーラーハウス・デスマッチで激闘の挙句、ホワイト・ホール(屁)で、ブラックホールを破ったキン肉マンは、やはり偉大でしたね。
 はい、上の2行は、あまり気にしないで下さい。
 命からがらに、ソーラーハウスを脱した僕らは、適当に園内を散策するも、あったのはバーベキュースペース(俺達は鰻を食いに来たんだ!)だとか、釣堀(人工的に仕組まれたところで魚釣りをしたいとは思わない)だとか、プチ遊園地(幼児〜小学校低学年向け)。僕らには、あまり関係の代物なので、素通りしました。
 面白かったことといえば、途中、1メートル近い青大将が現れ、僕らと睨み合いになったのですが、僕が口笛を吹きつつ踊りながら接近したら、そそくさと逃げていったことぐらいですかね。
 この辺りから、暑さのせいか、世界のナベアツのモノマネや、下ネタを連発するようになりました。軽い熱中症とでも言いましょうか、かなり壊れかけのレィディオになりかけていた気がします。
 西エリアで、とかくやることがなかった僕らは、橋を渡り、さらにはエスカレーターを利用し、東エリアへと向かいました。
 そこにあったのは、一般的なフルーツ(りんごとか、なしとか、ぶどう他)の収穫体験ゾーン……といえば、聞こえがいいですが、要は只のだだっ広い果樹園。各種フルーツが栽培されてはいるものの、僕らはアスファルトで舗装された道を、だいたい同じに見える木々を見て歩くだけ。このフルーツは、こうやって木に付くのか、などと思ったりもしましたが、なんせ暑いということしか、頭にありませんでしたね。残念ながら。
 暑さでやられた僕は、本当にぶっ壊れてしまい、面白くないと自分でもわかるような下ネタを連発してしまいました。いや、もはや、ここまで下らないと、かえって芸術性が高かったかもしれません。実際の評価は無双祭さんと、ジョイトイの心の中だけあることでしょう。
 なんとか東部エリアを1周した僕らは、食堂でカキ氷等を食うなどして、1休憩したのち、西エリアに戻り、土産物を購入してから、フルーツパークを後にしました。
 悪い観光スポットではないと思いますが、如何せん、夏に訪れるのは相当な覚悟をして行くべきだと思います。なるべく、春・秋の訪問をオススメします。 (つづく)