キクチに逢いたくて仕方ない(第1話)

 平成23年、秋。
 僕は、とある事情でキクチに電話しました。
 久しぶりの登場なので、
 え、キクチって誰!?
 と、動揺する方もいると思いますので、ざっと説明すると、キクチは群馬に在住している僕の小学校時代からの友人であります。当ブログでは、蛇センターをお見舞いしたA級戦犯として有名ですね(笑)。
 紹介を終えたところで本編へ話を戻しましょう。
 本題を話し終えたところで、彼から衝撃の発言がされました。
「いやさ、実はな俺、会社の都合で愛知の豊田市に出向することになってさ」
「なんだ、栄転か?」
「そんなんじゃねぇさ。とにかく10月1日から、あっちに住むことになったんだよ。気が向いたら遊びに来てくれ」
 キクチが転勤するとあっては、遊びに行かない手はありません。静岡からしてみれば、群馬に行く半分ぐらいの時間で行けるので、労力が掛からぬばかりか、ガソリン代や高速代も半分済むので、お得感も満載ですしね。
「おぅ、そういうことなら、バッチ遊びに行ってやるぜ。ちっと立て込んでるから、すぐには行けねぇかもしれないけどな」
「ああ、まぁそうだろうな。とりあえず落ち着いた頃に1度連絡してみてよ」
「おぅ、じゃあまた機会ができたら連絡すらぁ」
 僕はキクチとの電話を終えました。


 季節は移って平成24年2月の上旬になります。
 この頃、休日を持て余し気味になっていた僕は、キクチとの約束を思い出しました。そして思ったのです。そろそろキクチのところに行く時期だ、と。たぶん愛知県なら雪が積もることなんて、ほとんどないだろうしね。
 こうしてキクチのところに行くと決めた僕は、まずもってキクチに連絡しました。すると今月は、諸般の行事予定があり、なかなか土日も忙しいとのことでしたが、2月11日(土)なら空いているとのこと。キクチが暇でないと、企画自体が瓦解するため、その日に行くことに決定。
 あとはその日に合わせて友人を募れば良いわけですが、果てさて、僕の友人達の予定や如何に!? (つづく)