キクチクエストⅡ(最終話)

 楽しい時間は、瞬く間に過ぎるもの。
 あまり長居しても、片づけがはかどらないと思い、2時間程滞在して午後2時頃に新居を辞すことに。
 お土産にと、スバル最中(スバル車の形をした最中)なる面白一品を頂き、丁重に礼を述べて退散しました。
 出発して間もなく、所要にて近くのウエルシア薬局に車を停めたところで、ホリコからある提案がありました。
「最近、御朱印集めをしているんだけど、この近くに世良田神社って言う、徳川家康を祀った神社があってね。そこに行ってみたいんだけど、いい?」
 あー、言われてみれば今回は、キクチ家にお邪魔することばっかりに頭が行って、観光のことまで考えてなかったな。
 せっかく群馬まで来て、どこにも寄らないで帰るのも芸がない。ましてここまで運転してくれたホリコ立っての願いとあっては、行くしかありません。
 NOVさんの承諾も得て、僕らは世良田神社へと向かいます。
世良田神社は、キクチ宅から20分程のところにあり、程なくして到着。
 幸いなことに駐車場が空いていたので、駐車して歩いて行くと、そこには鄙びた良い感じの神社がありました。
 参拝者はちらほら。天候の良さもあって、散策するには最高の場所でした。寄ったからには参拝すべしと、祈っているときに本日の最大の事件が起こりました。
 祈っている僕らの前を、黒猫が通り過ぎたのです。
 日本では黒猫が目の前を横切ると不吉と言います。
 神に祈っている最中に、黒猫が前を横切るってどういうこと? まぁ笑いになったわ。
参拝を終え、ホリコが無事に御朱印をゲットしたところで、僕らは帰路に着きました。
 その後、深夜0時半頃。無事に清水に舞い戻った僕らは、給油、清算を終え解散しました。
 今回の旅を終え……えっ、何ですか? 総括する前に今回の旅には不自然なことがあるって? はてさて、なんのことでしょう?
 どうしても指摘したい方がいたら、個別にお願いします。
ミステリー要素も取り入れた今回の旅の報告は、これにて完了。
 おめでとう、キクチ! (キクチクエスト? 完)


 Cast

ゲン(二日酔い)
NOV(助手席)
ホリコ(運転)
キクチ&ご家族(祝新居)


スタッフ


文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:『炎のたからもの』ボビー
企画:美食倶楽部
制作総指揮:ゲン