原付の旅① 清水〜甲府220キロ (第1話)

 急に肌寒くなって参りましたが、みなさんお元気でしょうか。
 どうも。ゲンです。
 僕の考えでは、2〜3日に1度、報告を更新するつもりでしたが、初日のご挨拶だけでは、あまりにも内容が寂しいので、本日スクランブル登板致します。
 今日からさっそく本編に突入したいと思います。記念すべき第1回目の企画は……ジャジャン!

『原付の旅清水〜甲府220キロ』です!

 それではどうぞ。


 9月初め。以前から欲しかった原付をとうとう手に入れました。なぜ原付を購入したのかというと、うちには車に乗る人が4人いるのですが、車は3台しかなく、土日になると競合が激しくて、なかなか折り合いがつかないから。出かけたいときに足止めをくうストレスの解消のためです。
 買ったのは、ホンダのトゥディ。バイクショップに行き、
「10万くらいで原付が欲しいんだけど」
「じゃあこれなんてどう?」
「じゃあそれで」
 と、10秒足らずで購入を決意した割には、燃費もリッター約50キロ、走りも滑らかと言うことなしです。
 9月1週目の週末は、保険の関係で乗ることができず、その後も連日の雨天に見舞われ、なかなか試走できなかったのですが、9月10日にとうとう乗ることができました。近所のガソリンスタンドで給油したのち、目指したのは甲府……じゃなくてパチンコ屋。これまで車がないときは、チャリで汗水垂らして通っていたパチンコ屋に、原付で快適に行ってみたかったんだ! これまでの艱難辛苦の道のりを横目に、風を切って走ったときのブルジョア感は、今でも忘れられないほど感動的でした。
 しかし、パチンコ屋での結果は感動的とはいかず……昼過ぎにパチンコ屋の駐車場で天を仰いでいる僕がいました。
「嗚呼、天は我を見捨てたもうたか……」
 なくなった万札。残されたモーターローン。そして何より、中途半端な時間に暇になってしまった休日。事態は最悪です。
 ただ残りの1日半を、このまま家で過ごす気にはとてもなれなかった僕は思いつきました。
(せっかく原付を手に入れたことだし、どこか遠くに行ってみよう)
 と。
 こうしてお金のない休日救済措置として、原付の旅は考案されたのです。(つづく)