男レース 三島〜清水60キロ (第1話)

 安藤美姫、かわいいなァ。ムヒョヒョヒョヒョヒョ……はッ!? みなさま、いつからそこに!
 ……などと、古典的な切り口を使ってみた(←その割にリアルで気持ち悪い)10月25日でございますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 いよいよ明日26日、『ゲン24才、試験に落ちたら即、呪いの樹伐採デスマッチ試験』の結果が判明します。採点は夕方5時過ぎ、職場の僕のデスク付近で行いますので、よろしくちゃーん。
 さぁ、今日から新企画のお話です。(井川よりオモシロイと思いますので)張り切ってどうぞ!

  • 男レースとは?

 男レースとは、2人の人間が交互にマラソンを行い、一定区間を走り抜くという、ゲン発案の競技である。なおマラソン走者でない者は、自転車での後方支援に回ることとなっている。よって参加者は、競技開始から終了まで、延々とランニングないしサイクリングをし続けねばならない。過酷極まる競技である。
 民明書房刊『デューク・ゲンの明るく楽しく激しいダイエット企画』より抜粋
 

(今回は特別にプロジェクトX調でお送り致します)
8月中旬、ゲンは自室でテレビを見ていた。24時間テレビの広報番組だった。彼はすぐテレビに影響される男だった。
(俺も長距離マラソンしてぇ)
 と、思った。
 ゲンは友人のジョイトイに電話した。
「ああ、ジョイトイか。今度の24時間テレビの裏(同日)で、俺らも三島から男レースやらねぇ?」
「アンタはバカ王(バカの王様の意)ですか? 24時間テレビって、今週末にやるんだろ」
「ああ」
「ああ、ってアンタねぇ……。いくらなんでも唐突すぎるだろ。無理だよ。せめて相応の準備期間をとらないことには」
「貴様はバカか? 空気を読めよ。『俺達、24時間の裏で走っちゃいました!』みたいのが、オイシイんだろ? でなきゃやる意味がねぇ」
「オイシイとかオイシクナイとか、俺はどうだっていいんだよ! なんなんですか、あなた」
「つべこべ言わずに走りゃいいんだ」
「つべこべ言わずにいられるか! だいたいなぁ……(以下略)」
 男達の激論は、およそ30分続いた。
 とうとうゲンが折れた。
「フン、わかったよ。そこまで言うなら、1ヵ月準備期間をとろう。その間、各自個人練習を積み、9月の3連休の中日18日に決行。これでどうだ?」
「よかろう。受けて立ってやる」
 男レースの日程が決まった。
 これは三島〜清水間に、ランニングとサイクリングの交代制で挑んだ男達の奇跡と友情決裂の物語である。(ここから『地上の星』を流して、次回予告時の文章を思い出してください)

 って、続きは次回になるんですけれどもね(笑)。なんか終わってみたら、あんまりプロジェクトX風になってなかったなぁ。なにはともあれ、今度から普通の文体に戻って、お送りしまーす。それにしても登場人物が2人いると、会話文が成立していいですねぇ。 それではまた近日中にお会いしましょう。 (つづく)