男レース 三島〜清水60キロ (第2話)

 試験の結果が出たので、連日になりますが、緊急登板します。フーッ。
 あ、ちなみに今回でブログ創設より1ヵ月が経過したことになります。パンパカパーン(何の効果音だ、これ)! あ、いや、そんな、お祝いなんていいっすから(笑)。
 計画性、継続性、根気すべてゼロの僕が、なんとかひと月もったのも、ひとえに皆々様の応援、コメントがあってのおかげでございます。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
 さーて、気になる試験結果は? 


(前回までのあらすじ)

 宅地建物取引主任者試験で完全玉砕したゲンは、職場で、
「今度の試験(アシスタント・ファイナンシャル・アドバイザー)にも落ちたら、表にある呪いの樹(切ろうとした人に不幸が起こるそうな)、俺が八ッ墓村の殺人鬼の格好をして、掻っ切ってやりますから!」
 と、吹いてしまう。
 そこそこ参考書を読んで勉強したつもりのゲンだったが、試験本番中、思いも寄らぬ苦戦を強いられる。そのとき彼は、参考書の内容ではなく、問題の答えの番号を重点的に覚えていた(←本当に知能指数が低い)ことを悟ったのだった。
 今日ついに、ゲンVSアシスタント・ファイナンシャル・アドバイザー試験、完全決着!


 それは答え合わせを夕方に控えた昼食どきのことでした。普通に、本当に普通に飯を食っていたのですが、突如として、僕が使用していたプラスチック製の箸が、バキッと豪快な音を立てて真っ二つになったのです。不吉な……。
(答え合わせをする前に、謝って発言の撤回をせよという神のお告げなのか……?)
 とも思ったのですが、落ちたら落ちたでオイシイと思ってしまうのが、僕の辛ぇところよ。
 そんなこんなで夕方、答え合わせを開始。
 ん? 意外に合っているじゃないか。
 序盤から調子がよく、蓋を開けてみれば、50問中35問正解。合格基準である30問をは・る・か・に・凌ぐ(笑)結果となりました。だって僕、天才ッスから(要エコー)。
 安全圏を確保したところで、僕は職場の方に報告します。
「すみません、どうも樹を切らずに済みそうですわ。ガハハハハ」
 すると周りからは、予想外な反応が。
「お前、なにやってんだよ」
「空気が読めねぇのかよ」
「これじゃブログ的にも、ちっともオイシクねぇだろ」
 試験にうかって散々な言われよう。
 いやいや、空気を読まずに試験にうかってしまった僕が、ブログのオチの困ると思って、みなさまには気をつかっていただき、誠にありがとうございました(え、まさか本音じゃないですよね……)。
 ちなみに帰宅後、あてずっぽでやったところが、6問全部正解していたことに気付き、大汗をかいたことは言わないでおきましょうかね。それにこの試験、ぶっちゃけ大したものでもないんで。というわけで、これまでどおり、僕には何も期待しないで下さい。
 さて、安心したのも束の間、11月6日にまた試験でございます。今度はどんなデスマッチにしようかなっと(またやるの?)。
 長い前フリのあとで恐縮ですが、つづいて男レースでございます。


 9月17日――男レース前日の昼下がり。僕は愛車の平成9年式(ボッコボコ)マーチで、三島に向かっておりました。
 前作より、時系列を追って頂いている奇特な方(慇懃無礼)はお気づきかもしれませんが、井川の旅から中3日です。♪突然の雨に降られて……オチにひいた風邪、熱こそひきましたが、喉痛、鼻水といった症状は、いっこうに改善されておりません。職場の方数名や友人は止めてくれた(家族は止めないどころか、『あんたが死んだら保険金で海外旅行に行く』とのありがたいお言葉)のですが、関係各位へのキャンセルの連絡(打ち上げまで組んでしまっていた)が面倒臭いやら、ジョイトイに悪いやら、自分に負けた気がするやらで、決行することに。まぁなによりMですから(笑)。
 で、なんで前日に三島へ向かっていたのかというと、競技に使用する折りたたみ自転車を運送するためです。当初の計画では、企画当日の朝に電車で自転車を運ぶ予定だったのですが、折りたたみのくせに意外とデカく、電車内への持ち込みが危惧されたため、前日に自己運送となりました。いやはや、電車で運べるようにと、わざわざ今回の企画のために、2万円を捻出して購入したのに、本末転倒もいいところですな。
「事前にしっかり計画しましょう」
「ご利用は計画的に」
 どうも最近、消費者金融のCMが、僕への説教に聞こえるのですわ……。まぁいくら言われたところで、馬の耳に何とやらですけどね(←反省をしろ)。
 どうせ車で前日に行くのなら、ジョイトイ家(妙な表現ですね)の軽トラを借りて、普通の自転車を運んだ方が、遥かに乗り心地が良かったのでは? ……などと道中、至極正論が頭をよぎりましたが、せっかく買った折りたたみ自転車を使わないと、そのままオシャカになるような気がして……それ以上は怖くて考えられませんでした。いやいや、最初から嵐の予感がしますねぇ。
 そんなこんなで12時過ぎ。空手の稽古で朝から三島入りしていたジョイトイと駅で合流した僕は、次に彼の所属する空手道場に、折り畳み自転車を置かせてもらうために移動。気持ち良く駐輪場を貸して頂いた道場の先生、本当にありがとうございました。
 こうして自転車の運搬を終えた僕らは、道場をあとにしました。

 ……と、これで翌日に繋げればよかったのですが、帰り道、ジョイトイが色々とオモシロイことをしてくれたので、次回から2回は、その後の17日をお送りすることにします。競技前日の話が数話続く異例事態ですが、超天才天然ボケのジョイトイを堪能下さいませ。僕のボケレベルが山崎邦正クラスなら、彼はジミー大西クラス。凡人と天才の違いを楽しんで下さい! (つづく)