男レース 三島〜清水60キロ (第3話)
みなさん、大変です!
なにが大変かって? ♪俺の 俺の 俺の話を聞け〜
なんと職場の方の結婚式で、持ち時間を頂いたのです!
いやぁ、参ったなぁ。ご存知の方はご存知だと思いますが、僕の有名どころのネタって、祝いの席ではできないのばっかじゃないですかぁ。フィン・ファンネルにしろ、Zガンダムにしろねぇ。
え、何? つべこべ言ってないで、歌を唄えばいいんじゃないかって?
そう思ったアナタは、まだまだゲンという人間をよくご存知でない……。
僕とカラオケに行った人間は、口を揃えてこういいますよ。
「ゲンの歌声は、山田花子のそれを遥かに凌駕する」
……試しに親の前で1曲歌ってみたのですが、真剣に止められました(笑)。
歌っても、ネタをやっても、テロリストのそしりを受けることは免れそうにありませんわい。ガハハハハ!
どうなる俺?
(サザエさんの次回予告風に)さーて、来週のゲンさんは?
・ 結婚式会場の中心で裸になった獣
・ 炸裂! 江頭マジック2005
・ 人気芸人、パクってパクって大正解
のいずれかをお送りします。お楽しみに(しなくていいよ)! っていうか、俺11月6日も試験なんだよ!
続きまして、男レースじゃい。
自転車の運搬を終えた僕らは、昼食をとることにしました。ジョイトイが、『ブロンコ・ビリー』というファミレスが美味しいと言い張るので、彼の意見を採用することに。確かに静岡市近辺では見かけない(あったらごめんなさい)ので、どんな特色の店かと楽しみにしながら行ってみました。すると店内には、サラダやデザートがバイキング形式でおいてあります。どうやら一定の料金を支払うことで、それらが食べ放題というシステムみたい。なかなかオモシロイ趣向ですな。
席に案内された僕らは、そさくさとメニューを決定します。そしてウエイターさんが、注文の聞き取りに来たとき、事件は起きました。以下、ジョイトイのやり取りです。
「メニューはお決まりですか?」
「ええ、これを」
「かしこまりました。只今、ランチタイム中でございまして、割安でバイキングの方をご利用できるのですが、併せていかがですか?」
「いえ、結構です」
……え? 今、なんてった?
なんと彼は、バイキングが特色の店に来ておきながら、バイキングを拒絶する暴挙に出たのです。なんてこったい!
結局、彼が断った以上、自分だけバイキングを楽しむわけにもいかないので、僕も遠慮しました。これじゃ普通のファミレスと何ら変わりねぇじゃねぇかよ……。
店内での口論は避けたかったので、黙々と飯を食ったあと、車の中で問い詰めます。
「なんでおめぇは、バイキングがウリの店に行っておきながら、バイキングを否定すんだよ?」
「俺、野菜嫌いなんだよ」
……ジョイトイ様の御心は、複雑怪奇にございます。
こうしてだいぶ空気が悪くなったところで、僕らは三島を出発しました。 (つづく)