男レース 三島〜清水60キロ (第9話)

 今日は皆様に、嬉しいんだか、悲しいんだか、よくわからないお知らせがあります(なんじゃそりゃ)。
 実は昨日、男レースの原稿が書きあがったのですが(いつも小ネタは、その日、その日に書いているんですが、本篇は書き貯めしてあるのですよ)、なんとこの企画、18話か19話続きます。いやーん、絶対間延びするわ、これ。
 うんざりされた方、もう書いちゃったので堪忍して下さい。
 そして今日の第9話は、その中でも特におもしろくない話です(自分で言うなよ)。まぁどんなにおもしろい連載でも、必ずつまらない週はある(何かのマンガに書いてあった)ので、我慢して読むべし!


 沼津駅を出たジョイトイと僕は、旧東海道を西進します。ジョイトイもファースト・ランだけに快調に疾走し、45分後、片浜駅に到着しました。……え、なに、描写が少ないって? すみません。順調すぎて、あんまり記憶にないんですよ、この辺。
 片浜駅で再び僕が走者として地に足をつきます。そして走り出した瞬間……体が重い! すっかりアドレナリンは姿を消し、乳酸が出まくりのようで、ファースト・ランのときとは打って変わり、コンディションの低下は明らかです。さらには昼に近づくにつれ、気温はぐんぐん上昇していくわけで……。
 こんなことをあと何回もやったら、間違いなく死ぬ!
 そんな考えが頭をよぎりながらも、走ること30分強。原駅に到着しました。
 この時点で、既にご理解して頂いているかと思いますが、僕らは駅ごとにランナーと後方支援が入れ替わります。このルールだと、そのときどきのコンディションにもよりますが、30分走れば済むときもあれば、1時間半以上走らないといけないときもあります。片浜〜原区間は、いわゆるラッキー区間に該当したのですが、それでもこの辛さ。先が思いやられましたわい。
 そして原駅でジョイトイにバトンタッチし、東田子の浦に向けての道中。それなりに順調だった僕らの旅に、とんでもないアクシデントが発生したのです……。 (つづく)