弾丸日帰り列島縦断ツアー 清水〜糸魚川700キロ (第2話)

旅立つ男達

 先日、只今大好評連載中(自分で書きやがった!)の弾丸日帰り列島縦断ツアーを書き上げました。全12話となりました。ちょうどいいボリュームに仕上がったと満足しております。読み返してみたけど、本編の中じゃ、今までで1番おもしろいデキになったんじゃないかなぁ。期待して読んでみてくださいな。今日から写真もつくことだし。
 さぁ、なんだったけ? ……そうだ、(履歴書に書く)趣味の読書について、熱く語るコーナーでしたね(詳しくは前回を参考に!)。今日はホラー小説です。
 ホラー小説ね、好きなんですよ。本棚の2列くらい、角川ホラー文庫で埋まってるぐらい。でもこれと言っておもしろい作品て、あんまりないんですよね。話が大げさになりすぎて、内容がまとまっていなかったり、グロイだけだったりして。秀作がホントに少ないんですよ。
 そんなわけで、こちらも何かオモシロイやつがあったら、紹介して下さい。
 ちなみに客観的に見て、僕が今まで読んだ中で1番面白かったのは、小池真理子さんの『墓地を見下ろす家』ですね。気が向いたら、読んでみて下さい。
 さて、すっかり知的ブログが成立(?)したところで、本編をどうぞ!


 企画決定からの話し合いで、新潟へは、ホリコのスカイラインで行くことになりました。高級車、フォーッッ! しかし、スカイラインの投入は、苦肉の策でもあったのです。
 それはなぜか? スカイラインはホリコ家の所有車であり、保険が家族限定=他3人は運転不可能なのです。つまり終日、ホリコが運転し続けねばならぬわけですよ。彼の負担の大きさを考えると、レンタカーを借りるのも手だとは思ったのですが、なにせ低予算の旅ゆえ、フンギリがつかないでいる僕に、彼は言ってくれました。
「大丈夫。1日、僕が運転するよ」
 アンタ、男だぜッ! プライド男祭りだぜッ(意味不明)!
 こうして事前準備が整いました。
 10月8日。午前4時半。約束の時間どおりに、ホリコがジョイトイを引き連れ、僕を迎えに来てくれました。その後、NOVさんを拾い、フルメンバーになったところで、スカイラインは、52号線を目指します。
 写真は興津のセブンイレブンで、買い物を済ませ、これから旅だとうとする戦士達の図です(左からホリコ、僕、NOVさん)。撮影は、かの男レースでカメラマンとしての名声を欲しいままにしたジョイトイです。うん、顔は取れてないし、車のアングルも微妙だね。彼曰く、
「ブログ用に顔が出ないよう、わざわざ撮ってやった」
 だと。冗談も対外にせいや、コラァッ! ……すみません。取り乱しました。
 あ、ちなみに男レースに続いて、このときも彼はまた、僕のオッケーサインが出る前に勝手にシャッターを押して大目玉を食らい、車内をとてつもなく暗い雰囲気に陥れたそうです。早朝なのにネ。
 ……しまった。空気を変えねば。
 いささか怒り過ぎたと思った僕は、話題を変えることに。
「いやぁね。今日が早いんで、昨日は早めに寝ようと思ったんすけど、興奮しちゃって、ほとんど眠れなかったですよ。まるで遠足前日の小学生ですわ。ガハハハ!」
 すると、運転手のホリコが応えました。
「ああ、僕もほとんど眠れなかったよ」
 ……へ、運転手がそれってやばくない?
 本日2度目(まだ出発して間もないのに)の凍りつく車内。NOVさんが、たまたま流れていたドラゴンボールZの主題歌に引っ掛けて、
「とりあえず、道からフライ・アウェイしないでくれ」
 と、言うのが精一杯でした。
 なにはともあれ、朝モヤが山々にかかる幻想的な景色を眺めつつ、僕らは静岡から山梨へと突入したのです。
 それにしてもなんだい、原付だとエラク遠く感じた身延山だったけど、車で行くとあっという間だねぇ。原付の辛さがなんだったんだろうって、深刻に思ったよ。(つづく)