弾丸日帰り列島縦断ツアー 清水〜糸魚川700キロ (第5話)

gen-19812005-12-14

 日曜日。以前から行ってみたかった風穴と氷穴に行って来ました。樹海近辺の気温は1℃。湯治で回復の兆しを見せた僕の腰でしたが、あまりの寒さに、ものの見事にぶり返し。
 それでも風穴のつららを見ると、腰の痛みを忘れて、僕はつららの先端を折り始めました。はい、頭の良い皆さんはお気づきですね。折ってはいけないんです。注意書きにも、書いてあったのにね。
 でも人間、凍った水たまりとか見ると、破壊したくなるじゃない。あれだよ、あれ。本能で動いたことだから、俺、無罪ッ! ……すみません。
 しかし、因果応報とはよく言ったもので、次に行った氷穴で事件は起こりました。ここの道、無茶苦茶急で、しかも最深部では中腰にならないと進めないぐらいの高さになるんです。
 腰痛、寒気、中腰……役者は揃ったッ!
 腰に電撃、キタァァァッッッ!
 この後、階段を登った僕の顔は、鬼の形相になっていたと思います。その後、右手は軽く痺れだし、左ひざまで痛くなり……もう、あんまり長くないかもしれないですね、僕(笑)。
 さぁ、昇天する前に、みなさんに新潟の旅を読んでもらわなくては!


 諏訪湖を出発した僕らは、長野県内の北上を続けます。
 途中、トイレ休憩を兼ねたコンビニで菓子を補給し……って、暇なんで(←運転しているホリコに申し訳がない)、食ってばっかだな(笑)。その後、松本市内の複雑な道に途惑うも、何とか正しい順路を選択することに成功して、午前11時30分、いよいよ新潟との県境にやって来ました。
 そして長いトンネルを抜けると、そこは雪国……とは行かず、どしゃ降りでした(苦笑)。いや、もう数メートル先も見えないぐらいの凄まじい降り方でね。姫川のほとりでヒスイさらいでもしようかと思っていたんだけど、そんな思いは日本海に吹き飛んでいったよ。
 なにはともあれ、新潟県糸魚川市に到着! さぁ、港に行って日本海の幸を踊り食いですぞ! 意気揚々と、糸魚川漁港に向かった僕達でしたが、そこには飯屋の陰形すら存在せず、あるのは、台風に備え、三国志――赤壁の戦い曹操軍船団よろしく、連結されている漁船ばかりなり。
 ホリコがポツリと呟きます。
「……どうも飯屋はなさそうだね」
「明らかに場違いだぞ。俺達」
 と、ジョイトイ
「こんなところに来るのは、台風取材のテレビクルーと俺達ぐらいでしょうね」
 とは、NOVさん。
 ええ、まったくです。僕の、港=美味しい地魚の店、という安易な発想は、通用しなかった模様です。こうなってくると、いくら計画性のない僕でも焦ります。だって、地方→美味しい個人経営の店は昼を越すと閉まる→空腹を満たすため渋々ファミレス→日本海の幸を食いそびれ。……最悪のパターンだッ!
 僕の悲鳴に似た指示が、運転手であるホリコに飛びます!
「とにかく車を走らせて下さいッ! どこかそれっぽい店があったら、迷わず入って下さいッ!」
 スカイライン糸魚川漁港を発つ! 滞在時間およそ3分!
 果たして僕らは、日本海の幸にありつけるのか! 次回をお楽しみに!
 ちなみに今日の写真は、諏訪湖で撮った、もう1枚の写真です。またタイガーマスクに会ったんだよ(笑)。本人はアントニオ猪木のモノマネをしているみたいですが、どうみてもダチョウ倶楽部の『やぁ』になっていますね。可哀相なので、突っ込まないでやって下さい。湖は文句なしにキレイですよね。
 なんで新潟の話なのに、写真が諏訪湖かって? ああ、そうさ! 糸魚川漁港で空腹のあまり写真を撮り損ねたからさッ! 笑うがいい!
 逆ギレのまま続きます。 (つづく)