弾丸日帰り列島縦断ツアー 清水〜糸魚川７００キロ （第１０話）

　どうも、柔道を教えている中学１年生に素で投げられた挙句、男４人で居酒屋で下ネタを話して、クリスマスを終えた者です。ネコまっしぐら（キャットフード）をちらつかされたネコよりも、ものすごいスピードで反社会人にましっぐらです。居酒屋で僕の周りにいたお客様と、店員のみなさま、本当に申し訳ございません。……なんか最近、ところどころで謝ってばっかりですね、僕（苦笑）。
　それはさておき、みなさま、年賀状の準備は、もう整いましたか？　僕は全然です。ぐふッ（吐血）！　わざわざ撮ってきた年賀状用の画像もなんかスベッてるし……サイアクダ。しかし、もう取り直している暇はないので、あとは野となれ山となれ！　これを見ている方で、正月から気分の悪くなるハガキが届いたら、どうかお許しを。
　そんな方々に、お詫びの意味をこめて、佳境に入った新潟の旅をどうぞ（なんじゃそりゃ）。

　春日山を下山中、僕の足をぬかるんだ地面がとらえました。
　アヒィッ！
「ギャァァァァァッ！」
　新潟まで来て、まさかまさかの大転倒！
「ゲンさん！　デジカメは無事かッ！？」
　ありがとう、優しい友人達。僕より僕のデジカメの心配をしてくれて。僕、丈夫っすから。骨折したこととか、今までなかったすから……。
　必死に自己完結させようとする僕に、ジョイトイがトドメの一言。
「そりゃ、そんなサンダルで山登りすりゃ、こけるわな。アンタ、バカだぜ」
　そうです。僕は遥か新潟までサンダルで来ていたのです（←つくづく救えぬバカ）。……誰か、頼むから俺の体の心配をしてくれ。
　しかし、これはこれでオイシかったので、僕は上機嫌（←不思議な男だ）のまま下山を完了しました。
　その後、みやげ物屋で、これつけて原付に乗ったらカッコイイだろうな、といった品々を購入。木刀、陣頭旗、毘沙門Ｔシャツ……。ウケ狙いのためだけに、６０００円を使ってしまった俺のお馬鹿さん。１万円払って、つりをもらおうとしたら、ここまで高価な買い物は日常的にないのか、焦ったおばちゃんは、６０００円のお釣りを返して来ました。パクッても良かったのですが、おばちゃんの３時間分の給料が飛ぶと可哀相と思って、正直に返してやったよ。ホント、俺の優しさは世界基準やで。
　写真は、駐車場に戻ったところで、近くにあった上杉謙信像です。韮崎と諏訪湖に続いて、またも変な虎が写ってますね。タイトルは、『越後の龍と駿河の虎』で。謙信公よ、甲斐の虎でなくてすまんな。ていうか、数々のご無礼をホントにすみません。ちなみに撮影中に、ツアーの観光客がやって来て、エライことになりましたよ（笑）。
　帰り際、長岡ナンバーの車でやって来たＯＬ３人組に目を奪われましたが、ジョイトイの、
「ありゃ意外に年をくってるぞ。間違いない！」
　とのお言葉（長井ばりでした）に、九死に一生を得た僕ら（なんじゃそりゃ）は、春日山城を発ったのでした。　（つづく）