弾丸日帰り列島縦断ツアー 清水〜糸魚川700キロ (第11話)

gen-19812005-12-28

 清水某所に笑いの神と呼ばれる男がいるという。
 その男は、自分からお好み焼きを食おうと、人を無理やりお好み焼き屋に連れて行った挙句、嫌いなタマネギが入っていると、出て来たものを一口も口にすることなく、お好み焼き屋を退出し、ピザ屋でも、同じ奇行を繰り返したという。男の名はジョイトイ
 今日の小ネタは、そんな笑聖、ジョイトイの最新のオモシロネタをお送りします。
 先日、彼他数名で飲んでいたとき(例のクリスマスイブの話ですよ)、最近一押しの有名人(♀)を言っていくことに(やってることが、中学生レベル……)。
熊田曜子
「愛人で和希沙也」 
 ……などなど、言ったのち、ジョイトイ先生の順番になったとき、彼は次のようにのたまわりました。
「俺はライス国務長官(米)」
 そ、そ、それかぁァッ!!
 ……もちろんウケ狙いではなく、彼は素で応えたのです。
 世の中には、いるんですね。天才ってヤツが。誰もヤツには勝てやしねぇよ(笑いに関しては)。
 ♪ゴッドブレス ジョイトイ ゴッドブレス ジョイトイ
 続いて、凡人の書く新潟の旅です。


 午後5時過ぎ。春日山城を出発した僕らは、いよいよ帰路につきます。燃料補給後、上越インターから高速にのり、一路、静岡を目指しているとき、地図を広げていた僕は、あることに気付きました。
 新潟と長野の県境にある野尻湖って、マンモスの化石が取れる(正確には取れたことがある)湖じゃねぇっけ? 居ても立ってもいられなくなった僕は、即座に寄り道を提案します。
「あのさ、この先のインターを下りたところにある野尻湖に寄ってみねぇっすか?」
「これまたどうして?」
 いぶかしがる他のメンバーに、僕は力説します。
野尻湖って、確かマンモスの化石が取れるトコなんすよ。前に国語だか社会の教科書で読んだことがあるんで、それとなく覚えていたんすけどね。それでどんなところか見てみたいと思いまして」
 そういうことなら、せっかくだから……。てな具合で、ホリコ操るスカイラインは、高速から途中下車し、野尻湖を目指します。
 程なく、野尻湖に到着。対岸にほのかに灯る明かりが幻想的――って、要はすっかり日が沈んで、とても観光どころじゃなかったちゅーことです。寒い、暗い、(どこからともなく聞こえてくるバンドの歌声が)怖い。3拍子揃っていましたね。写真は、そんな野尻湖にたたずむ僕の寂しい後ろ姿を激写したものです。よく見えないと思いますが、心の目でみて下さい。哀愁漂いまくりですから。
 無論、マンモスの骨が見つかることもないまま(見つかった方が一大事)、野尻湖、撤収とあいなりました。
 再び、高速のインターを目指した僕達でしたが、暗黒野尻湖だけで高速を途中下車したとあっては、なんだか猛烈に損した気分だったので、通り沿いにあった信州そば屋で夕食をとることに。
 ペンション兼そば屋(現地じゃ兼業は普通のことなの?)といったある種、異様な造りの建物を進み、ペンションの食堂らしきところで、オーダーをすると、いよいよそばが運ばれてきました。まるで透き通るような白いそばは、いかにも美味そうです。口にしてみると……見た目どおりに美味いッ!
 そば好きの僕にして、思わず唸る1品でした。日本海の幸でダダスベリしただけに、旅先、ご当地の美味いものに触れられたこの瞬間は、感動的ですらありました。フードファイトの最終回の佐野史郎ばりに、僕はそばを食ったね。うまいッ、うまいよッ、母さん!   
 ……俺のブログのくせに、幸せになってすみません。ごめんなさい。でもね、たまにはこんな回があってもいいだろ?
 とにもかくにも、上信越自動車道信濃町IC近くの『樹香』さん(誉めるから、実名でもいいやね)、オススメです! お近くに行った方は、ぜひお試しあれ! 損はさせねぇッ!
 次回、新潟の旅、感動の最終回です。 (つづく)