Bー1クライマックス どうして忘年会で血が流れるんだ (第8話)

gen-19812006-01-21

 1月クールのドラマが、一斉に始まりました。が、僕は全て見ませんでした。これでまた、職場等でドラマの話になったとき、ついていけなくて、悲しい思いをするんですよね〜。まぁどうってことねぇや。今年もテレビをつけたときに、たまたまやっている番組を見て、適当に過ごすことにします。
 さぁさぁ、盛り上がってきた忘年会でございます。



 お化けトンネルに向かう車内。僕のフラストレーションは、最高潮に達しておりました。だって僕、罰ゲームなしナシなんですもん。ドMのワシには耐えられぬ……。そこで緊急提案勃発。
「なぁ、みんな。泣きの1回で、もう1度だけクジを引かせてくれないか?」
 あの人(僕)が、オイシイところなしで、このまま終わるはずもない。
 おそらく、みんなは予感していたのでしょう。車内は、とうとう言い出しやがったという嫌な空気になりました。
 それでもここで引いたらいかんとの使命感(なんだそれ?)にかられて、僕は哀願します。
「俺が何にも罰ゲームなしで、キクチやジョイトイにオイシイところをもっていかれたら、俺のブログ的にどうにもならないんだよ! お願いだから、もう1度チャンスをくれ!」
 みたいなことをお化けトンネル到着まで言っているうちに、とうとう仕方ねぇなぁ、ということになり、泣きの1回が認められました。ヨッシャァ! みんなありがとう! 俺、オモシロイ罰ゲーム引きます!
 クジは後回しにして、とりあえずジョイトイの罰ゲームを実行することに。上機嫌の僕の傍らで、ジョイトイがデジカメ片手に、お化けトンネルに向かいます。いやぁ、本当に嫌だったらしくて、彼はもの凄いスピードで駆けて行き、間もなく、上記の写真を撮って帰ってきました。
 その後、うわごとのように何度も、
「変なものが写っていたら、テレビ番組の心霊写真コーナーに送って、正しい供養を行ってくれ」
 と、繰り返しておりました。どうです? 何か写っていますかねぇ? まぁ何か悪いことが続いたら、俺が適当に除霊してやるわ。
 その後、いよいよ僕の泣きの1回を行います。さて、そして僕が引き当てた内容は、
 ラッキー。ゲンが、誰かにジュースを奢ってもらえる。
 グワッ! この期に及んで、ラッキーを引いてしまったッ!
 このときのシベリアのブリザードにも勝る車内の空気の冷え方といったら、なかったですなぁ。
 キクチが、万感の思いを込めて、こう言いました。
「このッ、ダメ人間がァッ!」
 ……たとえクジとはいえ、この空気の読めなさ加減はヒドイですね。本当にすみませんでした。
 ダメ人間が運転するマーチは、次なる罰ゲームを決行するためにミニストップに向かいました。 (つづく)