Bー1クライマックス どうして忘年会で血が流れるんだ (第13話)

gen-19812006-01-31

 去る日曜日。
 顔に続出する吹き出物も、銀歯が抜けた歯が引き起こす猛烈な痛みも意に介さず、ラーメン屋開拓部隊を結成した僕は、ジョイトイ、ホリコと共に静岡市内の某ラーメン店へ行きました。
 真っ黒な麺に、真っ黒なスープという風変わりな色合いのラーメンでしたが、味はグッド。チャーハンも美味しくて、僕らは満足して店を出ました。
 帰り道の車中。ホリコが妙なことを口にします。
「で、このあとは何を食べるの? 甘味?」
 へ? 僕はお腹がイッパイですけど……。
 あまりにあまりな提案に途惑う僕。
 しかし、僕はある大事なことを思い出しました。
 数日前。某喫茶店で夕食を取った際、予想外の量に、とうとう僕は残してしまったのです……。外食して飯を残すなんて、十何年ぶりのこと! 敗北感に打ちひしがれたこと、打ちひしがれたこと……そして僕は思い立ったのです!
 ホリコの提案こそ、俺の先日の敗北に対するミソギ! もはや食べ物での失敗は許されぬ!
 意を決した僕は、運転手のホリコ(なんかいつも彼に運転させてるねぇ……)に指示を出しました。
ジャスコに向かってくれ! ジャンボパフェ(=1700円くらいする超巨大パフェ)に挑戦するッ!」
 無謀な提案にジョイトイがブチ切れます。
「ふざけんな、この野郎ッ! またノリだけで、馬鹿げたこと抜かしやがってッ! 俺は付き合わんぞ! アンタの思いつきで無駄なカロリーを摂らされるのは、もう嫌なんだよ!」
 しかし、運転手のホリコが、
「それおもしろいね。行こう」
 と、おっしゃられたので、ジョイトイの意見は敢え無く無視され、僕達は一路ジャスコへ。
 周囲の親子づれがドン引く中、むんずと店内に腰掛けた僕らは、高らかに注文します。
「スーパージャンボパフェ1つ」
 数分後。スーパージャンボパフェが登場。戦闘開始!
「ウワッ、生クリームきっついなッ!」
「とにかく、コーンフレークを片付けよう! ヤツラを残すと厄介だ!」
「俺、もう食わなくてもいいですか?」
「吐くぞ、俺、間違いなく吐く……」
「店内で吐くとか言うんじゃねぇッ!」
 などなど……様々な感想、指示、罵詈雑言(?)が飛んだ挙句の、十数分後。
 ジョイトイの1気のみにて、僕らは怪物を退治しました(散々反対したくせに、なぜか彼は頑張っていました)!
 勝ったぞー!
 その後。ジョイトイが自宅に直行し、トイレに篭ったり、僕もお腹が痛くなり、散弾銃のような軌道の脱糞をしたりしたわけですが、黒麺黒スープのラーメンを食っただけに、ブツが真っ黒でしたね。……はい、序盤の文章がオチに繋がるキレイな(内容はともかく)文章でした。
 小ネタお終い。
 それでもって、いつものように本編に行くわけですが、今回のお話は、今まで僕がブログを始めた中で、1番デキがいいと思っている珠玉作ですッ! 見て下さいッ! 



 馬によるション便(汚ねぇな)のあとは、いよいよ横綱土俵入りです。横綱は、もちろんキクチに決定ですが、彼には、とある権利が与えられていました。土俵入りには欠かせない(?)、太刀持ちと露払いの指名権です。
 彼は迷うことなく言いました。
「てめぇら、楽に年を越せると思ったら大間違いだぞ! ゲン、太刀持ち! NOV、露払い!」
 そうです。彼は肉を切らせて骨を断ってきた(使い方、間違っていますかね?)のです。
 こうしてボウリングで勝ったにも関わらず、僕らまでが罰ゲームの餌食に。NOVさん、さぞかし、残念無念だったことでしょう。
 そして僕も……と、思われたみなさまは、まだまだ僕という人間がわかっていらっしゃらない(わかりたくもないね)。
 満たされる心! 急上昇するテンション! 僕が、熱い芸人魂を心に宿した超ドM、ゲンです! 自力で罰ゲームも引き当てられない僕に、神様、仏様、キクチ様、罰ゲームを与えてくれて本当にありがとう!
 服を脱ぐ僕の姿は、どこか喜びに満ち溢れていたそうです。
 こうして年の瀬、冷たい北風が吹き荒れる中、男達は横綱土俵入りを行ったのです。冷静に考えて下さい。住宅街に位置する人気のない公園で、妙なマスクをかぶった男達が、裸で横綱土俵入りをしているんですよ。変質者フーッ!
 もちろん今日の写真は、そのときのものです。
 ブログをご覧の方のおそらく大半がドン引きかと思いますが、これが僕の生き様なんで許してやって下さい。僕の正体を知っている方、傷つくので無視とかは止めてくださいね。いや、ホントに。
 撮影を終えた僕達は、一目散に衣類のもとへと走ります。ホント、裸じゃ耐えられないほど、めっちゃくちゃ寒かったんですよ。
 衣類を着ると、あら不思議。脱ぐ前までは、服を着ていても寒いぐらいだったのに、シャツとトレーナーを着ただけで、とっても暖かいんです。コートなしでも行けるぐらいに。僕だけでなく、キクチ先生もNOV先生も、そう申しておりました。
 結論。凍死しそうになったら、あえて服を脱ぎ、体が冷え切った後で、もう1度、服を着てみましょう。絶対に暖かいですから! これであなたも、いつ雪山で遭難しても大丈夫(もちろん責任は負いかねます。笑)ですね! あ、こっそり伊東家の食卓に投稿してもいいよ。
「カンプマサツって、バカにならないよなァ」
 妙なことに感心しながら、全ての罰ゲームをこなした僕らは、車へと撤収しました。
 ピークを過ぎた感が否めませんが、もう少しだけ続きます。 (つづく)