原付の旅③ 清水〜伊良湖岬380キロ (第1話)

 おう、待たせたな。今日から復活&新作だ! 夜露死苦ゥ!
 ……すみません。調子こきました(謝るの早ッ!)。これからも低姿勢を貫くので、許してやって下さい。
 実は去る3月5日に試験がございまして、その関係で1週間強のお休みを頂いた次第です。ええ、もちろんその期間、ほとんど勉強なんてしませんでしたとも(ええッ!?)。まぁ、人間そんなもんだ。
 そうして迎えた試験当日。出発しようとしたら、原付のエンジンのかかりが悪く、かなり時間を押して出発。なんとか時間前に会場であるS大学に到着したものの、今度は会場を間違えて(農学部に行くはずが教育学部に到着)、大ピンチ! まさかまさかのS大学構内全力ダッシュを強いられました(笑)。
 青息吐息で農学部に到着し、指定会場を見つけて扉を開けると、そこでは試験官が受験上の注意を話している真っ最中。しかも前の扉を開けちゃったから、さぁ大変!
 痛い! みんなの視線が痛いッ!
 その後、とても試験に集中できるようなモチベーションではなかったことは言うまでもありません。
 結果は水曜の夕方に発表ですので、合否は水曜掲載、僕のブログのテンションで判断してください。
 続いて、新作でーす。



 2月11日、建国記念日。この日、久々に予定のない土曜日を向かえられそうだった僕は、小旅行に行く気満々でした。
 どこに行こうか思案した結果、僕が導き出したのは……伊良湖岬! 愛知県は渥美半島の先端にある岬です。確か小学校か中学校の国語の教科書(渡り鳥の話だったと思う……)で登場したのかなぁ。以来、無意識の中に『伊良湖岬』が刷り込まれていたんでしょうね(文部省恐るべし!)。ずっと行ってみたかったんだ。
 で、いつものように仲間を集めるわけです。
「NOVさん、今度の土曜日、伊良湖岬に行きましょうよ」
「うーん、終日だと予定が苦しいので、今回はスルーさせて下さい」
 あらら、お忙しいのね、NOVさ〜ん(ルパン口調)。ならばホリコ(←なぜかウチのおかんのみ、ホリゴンと呼ぶ)に訊いてみよう。
「ホリコ、今度の土曜日、伊良湖岬まで遠乗りしようよ」
「今回は、その日に墓参りが入ってるからパス」
 つーれねぇーじゃねぇーか、ホ〜リコ〜(またしてもルパン口調)。こうなったら、もうあの男しかいないッ!
ジョイトイ、貴様、俺と伊良湖岬に行けッ!」
「断る……俺、あんまり1日かける旅行って、好きじゃないんすよ」
 さーみしいこと言うなよ、ジョ〜イト〜イ〜(しつこくルパン口調)。
 こうして敢え無く旅仲間全員に、僕は旅を拒否されたのでした……(苦笑)。
 1人で行くのも寂しいナ……と思った矢先のことです。
 僕は自分自身の行動に疑問を感じました。
 ……俺は最近、仲間に頼りすぎていないか?
 その思いは、すぐに膨らんでいきました。
 なぜなら、最近の僕の企画は、常に仲間が居て、彼らの引き起こす騒動(僕が仕掛け人となっている場合多し)をおもしろおかしく紹介しているだけで、僕自身は何も苦労していないのです(その点を踏まえて、新潟の旅以降を読み返せば、必ずそう思えるはず)。さらに小ネタも簡単に笑いに結びつくよう下ネタを連発し、困ったらMで落とすことを繰り返す始末。そのことに僕は気付いたのです。
 なんたる体たらくぶり……。このままではいかん!
 思い立った僕は、原点回帰し、1人でも旅立つ決心をしました。無論、『体張りMAX』の名に恥じぬよう、伊良湖へは車では行きません! 原付で行きますッ! それでもって、僕にしかできない、僕にだけできる正統派の笑いを提供するんだ! (つづく)