原付の旅③ 清水〜伊良湖岬380キロ (第4話)

gen-19812006-03-13

 花粉の季節ですね。
 医者から花粉症と宣告されてから早7年。
「花粉症ってのは、自らが花粉症だと認めたときになるもので、いくらハナや涙が出ようと、心が折れなければ、それは花粉症ではない!」
 と言い張り(ゲンちゃん、カッコイイ!)、あらゆる耳鼻科を拒否してきた僕ですが、いささか目がかゆいです。
 ……おい、コラッ! モニターの前で、お前の目って花粉が入るほど開いてないじゃん、と思ったヤツ。いつでも、相手になってやんぞ!
 ……すみません。取り乱しました。
 ではでは、第4話をどうぞ。
 五味八珍で、坦々麺を食うワシもカッコイイよ。



 焼津市街を過ぎたところで、時刻は2時前。出発して1時間半が経過です。長旅になるので、原付のエンジンが焼けないようにするためにも、そろそろ昼食を兼ねた休憩を取りたいところ。何かいい店はないかと、キョロキョロしながら運転を続けるも、これといった店がありません。いや、正確には、目ぼしい店はあるのだけれど、個人の店は2時ぐらいになると、一旦、店を閉めてしまうため、チェーン店しか開いていないのです。
 やいやい、弱ったなァ。旅先でチェーン店に入るってのも、色気のねぇ話だしよ……。一縷の望みに賭けて、しばらく進んでみるものの、時間ばかりが経過し、それっぽい店の数は減っていく悪循環。それでも原付は、休ませねばならぬ!
 大井川を越えて、吉田町に入ったところで、14:30、僕は不本意ながらも五味八珍に入りました。
 席に座ったところで、どっと疲れが。この段階で、この疲労感はヤバ過ぎる……。それでも最近マイブームの坦々麺を啜って休憩すると、少しだけ元気になりました。
 あんまりゆっくりもしていられないので、飯を食い終えると、僕はそうそうに出発することに。
 再び150号線の西進を始めると、徐々に景色が田園風景へと変わっていきます。相良を乗り越え御前崎に入ったところで、道が分岐しており、市街と港に向かう道へと分かれておりました。
 150号線は市街に続く道だったのですが、御前崎灯台に寄ってみたかった僕は、迷うことなく港の方へ。時間も差し迫っているのに、ホント、バカな男ですよ。
 走ること十数分。傾斜のきつい坂を登った先に、御前崎灯台を発見しました。
 適当な場所に原付を置いたところで、御前崎灯台を見学に行きます。すると、どうも御前崎灯台は、一般人も上れるみたい。有料だけど、150円なら悩む必要はない! ……少し悩んだけれど(尻の穴小さい)。 
 何はともあれ代金を支払って、灯台の螺旋階段を無呼吸でダッシュ! 息が切れかけた頃、展望台へと続く急階段が出現。上から下りて来た人が、もの凄く体をのけぞらせてきたことからも、この階段の上り下りには、かなりのアクションを要されることがわかります。
 こんなアクションしてまで、上に行かなくてもいいかもしんない……。
 足場の悪い場所が大嫌いな僕は、正直、気持ちが萎えましたが、それでも金を払って、せっかく来たのだから、行かねばお話になりません。今年の目標、生きることは逃げないこと(某ゲームより抜粋)!
 手すりにしがみきながら(このときの僕の姿は、かっこ悪いこと、この上なかったと思いますよ)、僕は急階段へと足を踏み出しました。
この階段の上には、何がある!?
 ちなみに今日の写真は、灯台の下から撮ったものです。 (つづく)