美食倶楽部幹部会 (第2話)

 今日は、いつもの仲間とラーメンを食いに焼津まで遠征して来ました。冬の頃から、思いつきで県外まで行ってしまっていたので、なんか焼津が遠く感じませんでした。うん、重傷ですね。
 そして大崩では、たぬきが轢かれて死んでいました。ご冥福をお祈りします。
 ラーメンはスープと麺は美味かったですが、30分待たされた挙句に、冷えた具材は如何なものかというオチでした。
 そして僕が車を出したせいか、またも雨。これでたぶん3〜4回連続で、僕が車を出すと雨。ファンタスティック過ぎますよ、神様。
 ではではアルティメット雨男のとち狂った小説をどうぞ。
 今日は読まなくても、次回から読んで頂ければ問題ありませんが、一応どうぞ。



 ゲンの発言に、キクチが挑発的な反応を示す。
「ほぉ。会長を本気にさせたら、どないなる言うんですか?」
「決まってるだろ。美食倶楽部会長の名にかけて、どんな手、使ってでも笑いをとる。……新企画、決行だ」
 ゲンの解答に、ジョイトイが待ってましたとばかりに感歎の声を上げる。
「おお、半年振りに企画ですな! して、どんな企画を実施するんで」
「スゴロクだ」
 予想外の言葉に、みな表情を曇らせる。ジョイトイが恐る恐るゲンに訊ねる。
「スゴロクと言うと、あの簡単にテレビ番組を録画できる画期的な家電製品……」
「そりゃ、スゴ録。そっちと普通間違えるか? そんな奴、おらへんやろ。スゴ録使った新企画って、どないやねん!」
 ゲンが超天然ボケのジョイトイに突っ込みを入れていると、横からNOVが一般的な見解を示す。
「親っさんの口調からすると、スゴロクってのは、正月とかによくやるサイコロ振って『上がり』を目指すアレですか?」
「ああ」
 ゲンの意思確認ができると、今度はキクチが怒鳴り散らす。
「お前はアホかぁッ! そんなん子供だましの企画で、どうやって笑い取れっちゅうねん!? 1回休む、3つ戻る、2つ進む……そんなんで、笑いが取れるんかい! コラァッ!」
「黙って、最後まで話を聞かねぇか!」
 悪態をつくキクチに、とうとうゲンが声を荒げた。
「誰が普通のスゴロクをやるって言った? 俺が提案してるのは、美食倶楽部版スゴロク、名付けて『素誤露苦』だ」
「『素誤露苦』だぁ? いったいどないやねん!?」
「説明は次回」
                                       (つづく)