素誤露苦 (第4話)

gen-19812006-05-15

 今日は久々に晴れて気持ちが良かったですね。
 なんてのん気なことを言っていたら、6月の上旬にまた試験があるとのこと。すっかり忘れていましたヨ。去年、落ちてる試験なんで、ボッコボコにしてやろうかと思います。ええ、たぶんボッコボコにされるんですけど……。
 さぁ勉強しなくては……と思いきや、もう11時過ぎたので、もう眠ります。惰性で生きている人間の思いついた下らぬ企画、今日より本編突入です!



 開会式を終えたところで、いよいよ本番開始です。
 まずは順番決めジャンケンを制したキクチチームの第1投。出た目は2。2マス目の指示は……ジャジャン! 『額に肉マーク』!
「うわッ、普通に嫌だな、これ」
 そんな声が各所から上がる中、さらに一同を戦慄させる出来事が。なんと私、極太(市販されているやつで、1番太いやつ)の油性マジックを用意したのでございます。
「太ッ!」
「油性かよッ!」
 明らかなる、『やりすぎだよ、お前』的な空気……しかし、笑いのためには致し方なきこと! ワシが美食倶楽部会長ゲンであるッ!
「最初だし、2だし、別に進まなくても(指示を無視)しても、いいんじゃない?」
 そんな会話が、敵味方問わず漏れ始めた折です。キクチの咆哮が会場にこだましました。
「俺の素誤露苦に後退の2文字はねぇんだよ!」
 キクチ、カッコイイ! ……てなわけで、極太油性ペンで書かせて頂きます(写真)。うん、これで君も立派なキン肉族だ。羨ましいよ!
 額に神々しい『肉』の文字を刻んだキクチを尻目に、NOVチームの第1投。出た目は4。指示は『同じチーム内の人に逆水平チョップ10発』。ワォ、めっちゃ肉体系! ……しかも僕とジョイトイならいざ知らず、NOVさんとジョイトイが肉体的遊戯に及んだのは、およそ柔道部時代の乱取り以来のこと。まさに夢のコラボ。日頃、絶対に見られない究極のパフォーマンスがここにはある!
 そんなこんなで、NOVさんがジョイトイに逆水平を連発します。手を抜いていることが判明したら無効されるので、力強く連発です。
「いや、久々に本気で人を殴りましたよ」
 企画終了後のNOVさんの一言が、全てを表していました。
 続いてゲンチーム。サイコロを振った僕の出目は5。指示は、『全員にジュースをおごる』。
「なんでぇ、なんでぇ! 金を払えれば先に進めるのかよッ!」
「世の中、金かぁ?」
 罵詈雑言を浴びながらも、
「そうだ! 大概のこたぁ、金で解決できんだよッ!」
 威風堂々、僕はコマを進めます。素誤露苦は世の縮図なのでございます(嘘)。
 こうして1巡目が終了。ちなみに指示は、後半になればなるほど辛いものを取り揃えております。どうなる2巡目!? (つづく)