素誤露苦 (第20話)

 先日、新企画を実行して参りました。参加して頂いたメンバーのみなさま、本当にお疲れ様でした。深く御礼申し上げます。
 今回の旅を漢字1文字で表すならば、満場一致で『疲』ですよね(笑)。
 なおこの企画の様子は、現在公開中の『素誤露苦』の次か次に放送致しますので、お楽しみに!
 さぁ、続いて素誤露苦です。奇跡の男トシ推参!


 準備に多大な手間をかけたにも関わらず、自転車後輪タイヤ止めが、ちっとも盛り上がらなかったところで、10巡目の僕チームの番です。出た目は5。くっー、6が出てればゴールだったのに! まぁよい、次のターンでゴール確定じゃ。
 ゴール直前に僕が簡単な指示を置くはずもありません。発表されたのは、『くすぐり3分』との指示! むひゃー!
 僕はくすぐりが苦手で、3分もくすぐられ続けた日にゃ、笑い死にすることは必至。んなもん、できるわけがねぇ! ここはトシさんか、無双祭にやってもらわねば(←汚い男だ)! そう思って、無双祭さんの方を向くも、彼は下を向いたまま。きっと、あなたもくすぐりが苦手なんですね。気持ちは痛いほど良くわかるので、無理強いはできません。頼みの綱は、トシさん!
 期待に胸を膨らませながら、彼の方に目を向けると、彼は自信満々に立ち上がりながら言いました。
「俺には一切くすぐりは効かねぇ。いいぜ、ここは俺がやる。さぁ、好きにしな」
 そして大の字に寝転がります。
「しゃらくせぇ、やっちまえ!」
 キクチを中心とした他チームの面々が、トシさんを囲みくすぐり始めます。しかし、大人数にどこをくすぐられても、トシさんは涼しい表情。制限時間は3分でしたが、一向にダメージを受けている様子のないトシさんに嫌気が差したのか、1分半もしたところで、
「もう疲れたんで、やめていいっすか?」
 と、攻め手側の泣きが入り、罰ゲーム終了。やっぱりココ1番で頼りになる男ですね、トシさんは。
 こうして彼の獅子奮迅の活躍によって、僕チームが事なきを得たところで、ちょっと短いですが今回の報告は終了です。
 次回、素誤露苦完全決着! 勝利の栄冠を手にするのは? 中途半端に2位に甘んじるのは? 敗北して、いずこか連れ去られるのは、どのチームか!? お楽しみに!