素誤露苦 (第22話)

 あーあ、なんかもう素誤露苦書くの飽きちゃったよ。だいぶ前のことで、記憶も曖昧だしよー。さっさと記憶がホットなうちに、新作をかきてぇんだ、俺はッ!
 ……はッ! みなさん、いつからそこにッ!? 勝手に楽屋裏に入ってきちゃ駄目じゃないですかッ! 
 え、なに? 素誤露苦、もう書く気がないのかって? なーに、心配しなくても、今回と次で終わりまさぁ。あと2回、楽しんで下さいッ!



 NOVさんチームの勝利にて、競技に決着! いよいよ場面は、罰ゲームへと移行します。
 競技終了後、2位の僕チーム所属のゲン、トシ、無双祭に、ビリチーム所属のキクチ、ダミアン、ホリコを加えた6人が、まずこの企画にかかった費用を割り勘することに。金額は1人3000円で、計18000円! 高ッ! それと言うのも、昼食代、各種小道具代に加え、この後にやるビリチームの罰ゲームの音響に、8000円をかけてしまったからです。みなさま、お許し下さい。この豪快な金の使い方は、全て私の不徳の致すところでございます。
 金の精算が済んだところで、夕方からバイトのトシさんがパーティーを去ることに。お疲れ様でした。くすぐりの効かない特異体質には、本当に助けられましたよ。
 その後、いよいよビリチームに罰ゲーム執行です。罰ゲームは、以前に発表したとおり、『アイマスクをした状態で、いずこかに置き去りにされる』というもの! 怖ッ!
 1位チームと2位チームが話し合いをした結果、放置場所も決定。僕のマーチの後部座席に負け犬ども3人(どうも、すみません)を詰め込んだときに問題発生。NOVさん、ジョイトイとも、
「俺も世紀の一瞬(拉致放置)に立ち会いたい」
 とのこと。2人とも優勝チームなので、願いを叶えてあげたいのは山々なのですが、マーチに6人は乗れん! まさか運転手の僕が、席を譲るわけにもいかないし。本末転倒的にジョイトイがトランクに乗る案も急浮上したのですが、最終的には渋々ジャンケンをしてもらったところ、NOVさんが見事勝利! 僕と彼らを水先案内することになりました。
 残るジョイトイと無双祭さんとは、後に草薙駅で待ち合わせる(駅まで歩いて行かせてすみません。それにしても2人がどんな会話をしながら歩いていたのか気になります)ことにして、いよいよ僕らは拉致放置先へとGO,GO,マッソー(わかる人だけ笑ってやって下さい)!
 ちなみに拉致放置を行う場所は平沢観音としました。知らない方のために説明すると、日本平パーキングエリアのほぼ真下にあたる部落で、自然が豊かなところです。そのネィチャリングスペシャルぶりと言ったら、夜ともなればタヌキは出る(1年ほど前、すれちがいました)は、不法投棄業者も出るは(こちらも1年前に発見してしまい、慌てて逃げました)。まぁ、昼いけばいいとこですよ。
 ダースベイダーのテーマが鳴り響く中、マーチは平沢の奥へ向かいます。道中、
「あんまり信号のない道だな……」
「砂利道通ってんぞ!」
 などなど、遮られた視界の中で、自らの居場所を特定すべく、涙ぐましい努力をしている3人の負け犬達の姿が涙を誘いました。
 次回、素誤露苦、大感動(言ってみただけ)の最終回ですッ! (つづく)