さよならマーチの旅 (第15話)

gen-19812006-09-01

 いやー、こないだキクチに拉致されて正月から諏訪まで行ったと思いきや、早いもんで、もう9月ですねー。
 9月といえば、そう、今月の27日で当ブログが1周年でございます! あん? 誰も知りやしねぇって!? 
 まぁそういうねぇ。1周年には、1周年なりの企画をやるつもりなんで!
 ……とか、何も決まっていない時点で、こういうこと書くから、いつも困るんですよね。まぁぼちぼち考えます。
 さて、続いては、さよならマーチ。1周年企画までは、このネタで行くつもりなんで、まぁ見てやってくんなせぇ。



  長浜から北へ数十キロの道の駅で、琵琶湖1周を断念し、静岡への帰還を決めた僕ら。だから最初からタイトルが、『日帰り琵琶湖1周の旅』じゃなくて、『さよならマーチの旅』になっていたんですわ。ガハハハ、恐れいったか! ……どうもすみません。誰も感心しないですね。
 僕がクロさんに撤退の決断を告げた頃、道の駅内部に入っていた、ホリコと無双祭さんが、僕とクロさんのところへとやって来ました。撤退の旨を伝えると、2人とも安堵の様子。
 みんな、琵琶湖1周は無理だと薄々気づいていたのね。その実、私1人、企画をやり切らねばならぬと思い込み……裸の王様は、私だったのだッ! と、自己嫌悪に陥るのが普通ですが、根っからのO型の僕は、細かいことは気にしない、気にしない、気にしない! 望みは高く果てしなくじゃッ!
 その後、クロさんからは、
「前に1度行ったらいいところだったから、彦根城でも見て帰ろう」
 との案が出ましたが、彦根に行くには、今来た道を逆走しなければなりません。それはちょっとばかし精神的に辛かったので、僕は別の提案をしました。
「このまま北上して、賎ヶ岳古戦場に寄って、その後で(近くにインターがあるので)北陸自動車道に乗って帰らない?」
「そこ(賎ヶ岳)も前に行ったことがあるんだけど、ただの何もないところだったよ」
 さすが北陸地方で学生時代を過ごしたクロさん。この辺、ほとんど知ってんじゃん!
 とはいえ、どうにも逆走だけは気が進まなかったので、まぁそれなりに何かあるだろうと、僕は賎ヶ岳ルートを了承してもらいました。
 こうして、4時前。僕らは賎ヶ岳古戦場へとやって来ました。
賎ヶ岳古戦場とは、1つの山を指すようです。その麓の駐車場に車を停車して、我々は外に出ました。クロさんの言うとおり、確かに何もなさそうでしたが、目を凝らしてみると、駐車場の片隅に山へと続く階段が。クロさんも、その先に行ったことはないとのこと。ここまで来ておいて、土産なしでは帰れません。これは行ってみるしかないでしょう。
 階段を上っていくと、そこにはハイキングコースが……無論、我々にこの炎天下の中、ハイキングする気力が残っているはずもありません。もはや、ここまでかッ! 諦めかけた瞬間、視線の奥に、なにやら見えました。あれは……リフト!? そう、滋賀県様は、我々のような軟弱者のために、山頂に登る手段を、もう1つ用意してくれていたのです!値段も手頃だったこともあり、我々はリフトで山頂へ向かうことに。
 最初は、あくまでただの移動手段として飛び乗ったこのリフト、予想を反して、ものすんごい、楽しいんです! 切り抜かれた山林の中を、7分間かけて進むだけの話なのですが、それが楽し過ぎるんです! 理由はよくわからんのですが、パラパラを踊っているときの、小力のようなテンションになるんですよ。アハッ、楽しッ、これ楽しいッ! みたいな。
 ハッキリ言って、この旅で1番楽しかった瞬間でしたねー。超オススメです。滋賀県に行く機会があったら、ぜひやってみて下さい。俺、もう1度やりに行ってもいいっすもん。マジで。
 僕はご機嫌でリフトから降りました。あっ、写真は山頂にあった紫陽花です。 (つづく)