さよならマーチの旅 (第19話)

gen-19812006-09-13

 どーも、すみません。なんだか面倒くさくって、勝手に月曜の更新をさぼったものです。ウトウトしてたら、立ち上がれなくなったんじゃ。
 そんな私、以前より某中学校に柔道を教えに行っているのですが、そのときの話。
 僕、ふざけて作った胴着があるんです。胸に『ビッグ・ザ・武道』(超人か!)って刺繍の入ったやつです。恥ずかしいので、普段は着ません。が、この日は、いつもの胴着が洗濯中につき、そっちの胴着で教えに行ったんですねー。そうしたら、そんな日に限って、市の広報の人が、地域の人が部活動を教えるのを取材に来て……写真を撮られたんですよ。『ビッグ・ザ・武道』と刺繍が入った胴着のまま! あいやー。
 そんなわけで、もし市の広報誌で、アホな刺繍の胴着のおっさんが写ってたら……それが俺じゃ! 活目してみよッ!
 ではでは佳境に入りました『さよならマーチ』の旅をどうぞ。
 大量鼻血の真相が明らかになります。今日はいつもと違う雰囲気でお楽しみ下さい。
 相変わらず写真はないので、滋賀の街並みをご覧下さい。



* 今日のお話を読む前に『さよならマーチの旅』、第3話と第4話を見返して頂くと、本日より最終回までが、より一層楽しめると思います。時間のある方は、ぜひ読み返して見て下さい!


 この日の運転手、ゲンのコンディションでございますか?
 前日睡眠時間2時間。
 早朝4時より運転に次ぐ運転。
 良好なはずがございません。
 後から聞いたところ、本人は次の様に申しておりました。
「眠気? ああ、前日のジョイトイとの電話が深夜にまで及んだときにね、もう覚悟はしていたんだよ。この日は、眠気との戦いになるって。だからね、いつ来るんだと思ってたよ。睡魔のやつが。思いがけず眠りそうになったのは、そうだな、浜名バイパスで 第1波が来たかな。意外と早い到来だったよね」
 つまり午前6時台には、眠気が襲って来ていたのでございます。
 この状態で滋賀への往復など、それはそれはとてもとても……。
 次の眠気が来たら、おそらく落ちることは必定。
 しかし、私が運転をしている以上、同乗者の皆様に迷惑をかけるわけにはいきません。
 完全に眠気を覚ます必要があったのでございます。
 閑話休題
 最近のコンビニの商品は、それは多種多様にございます。
 その栄養ドリンクコーナーには、次のような商品がございます。
 『ブラックリゲイン』、『眠眠打破』。
 いずれも超高濃度のカフェインを含んだ、眠気覚まし専用の栄養ドリンクでございます。
 1本飲めば、たちどころに眠気を覚ます優れもの。
 しかし、そのあまりに強すぎる効能のため、服用には必ず遵守しなければならない決まりがございます。
 1日1本。
 当然といえば当然の掟でございますなぁ。
 え、掟に背き、1日に複数本服用したら、どうなるかと?
 さて、わかりませぬ。そんな服用方法を試したことがございませんから。
 しかし、想像は容易。ドーピングに次ぐドーピングは、血の流れを活発化します。
 活発化された血液は、やがて行き場を失い、体外へと……。
 なに? 眠くなるたびに、これらの栄養ドリンクを服用した? 日に3〜4本!?
 それでは、答えは明白。
 待ち受けているのは、避けられぬ破滅、で、ございます。
 もし、あなたの周りにも、わずか数時間の睡眠で、長距離の運転をする方がいたら、こうお伝え下さい。
 よーく考えよう、睡眠は大事だよ、と。
 薬は所詮、薬。ドーピングには限界があるのです。
 ……勘の鋭い皆様は、私が何を言いたいか、もうお気づきでございますね?
 明らかな睡眠不足で清水を出立したゲンは、眠気が襲うたびに、立ち寄った先のコンビニでブラックリゲインやら眠眠打破を購入・服用していたのでございます。
 本人は、後になってから、それに気づいたそうでございますが……バカですなぁ。
 鼻血が止まらないのも道理でございます。
 次回より通常の文体に戻り、鰻屋を出るところから続くので、ご安心下さいませ。 (つづく)