さよならマーチの旅 (第23話)

 おーし、今から飲みに行くから、ちゃっちゃか小ネタ書くぞ! ……と、思いつつも、小ネタがありません。おい、ジョイトイ。おんどりゃ、何かやらかして、ワシに報告せぇや! またロイヤルホストでエライカッコつけて、
「カマンベールチーズ」
 と注文して、俺に、
「欧米かッ!」
 と突っ込まれてやって下さい。お願いだから。
 嗚呼、またヤツに頼ってしまった……。
 そんなこんなで、さよならマーチをどうぞ。最終回は、特殊な形で終わるので、普通の文章は今日が最後でござるよ。



 清水への道中、もはや疲れがピークに達していて、赤信号を確認してから、脳が足にブレーキを踏めと指示する、いわゆる空走距離(でしったけ?)が、自分でも分かるぐらい長時間になっていたり、ホリコとの会話が、お互い言いたいことを言っているだけで、成立していないなんて事件が起こりましたが、僕らは、なんとか清水までやって来ました。
 当初、全員でドッキリでしたと、ジョイトイのもとに行く予定でしたが、クロさん曰く、
「賎ヶ岳から、目が真っ赤だったよ」
 と、指摘された無双祭さんが、完全に違う世界に旅立たれたまま帰って来る様子もないので、危険を察知した僕は、まず彼を送り届けることに。ありがとう、睡眠時間なしで、琵琶湖1周に挑んだ勇者、無双祭! この企画のために、わざわざ東京から来てくれた、あなたの勇姿を僕は忘れません!
 となったら、他の人達をジョイトイのもとに同行させるのも、どうかと思った僕は、ジョイトイとの対面より先に、ホリコ、クロさんの順で、彼らを自宅へと送ることに。
 まずはホリコ宅へ。ありがとう、ホリコ。必要最低限のものを買おうと、誓った早朝のコンビニで、迷うことなくガンダムのプラモを買った賢者よ。あなたの勇姿も忘れません!
 続いてクロさん宅へ。あなたの冷静な判断のおかげで、いささか出血多量気味でありますが、なんとか無事に帰ってくることができました。ありがとうございました。
 車を降りたところで、クロさんが僕に告げました。
「本当に1人で行くのかい?」
「うん。俺はあの天然核爆弾を止めに行かなくちゃいけない。このまま放っておいたら、あいつのド天然は、いずれ全人類に悪影響を及ぼすだろうから」
「わかったよ。もう止めない。人類の未来を任せたよ」
「ああ」
「もし無事に帰ってこられたら……今度、まつ屋で牛丼をおごるよ」
「大盛り、生卵つきでね」
 と、キン肉マンコント・アレンジヴァージョン(わからなければ王位争奪編のマリポーサチームと闘いを熟読すべし)はともかく、1人になったところで、僕はジョイトイの自宅へと車を駆りました(みなさんの心の中で、映画『アルマゲドン』で、エアロスミスが歌っている曲を流して下さい)。
 次回、『さよならマーチの旅』最終回! 
 人類の存亡を賭けて、今、ゲンが天然核爆弾ジョイトイとの孤独な闘いに挑む!
 お楽しみに! あ、本当は戦わねぇから。(つづく)


* どうみてもジョイトイが悪者ですが、本当に悪いのは僕の方です(笑)。