キクチ・クエスト (第2話)

 どうも、試験が終わって以来、読書とゲーム三昧の日々を送っている寂しい者です。とりあえず、ふんどし1枚で物騒な世界を進む魔界村でもやってみようと思います。ああ、俺のやるゲームは、4メガが精一杯だ。
 そんな私の描く、『キクチ・クエスト』第2話です。
 早くも炸裂するキクチの戦慄メールに、背筋の凍る思いでもしたって!



 場面は前回に引き続きマーチの車内です。
 その後、西に進みながらの打ち合わせを続けた結果、なんぞや知らん、御前崎まで来てしまったのですが、下記のような旅の取り決めがなされました。
・ 日帰り
・ 往路と復路、いずれかのみで高速道路を使用可能
・ 車はレンタカーを借りて行き、運転は交代で行う(1人に運転をさせると、鼻血が止まらなくなる人がいるから)
・ 明け方に出発し、夕方には群馬を立つ
・ 群馬名物を食べる
 などなど。
 清水方面へとUターンしたところで、僕らは行くメンバーを選出することに。
 とりあえず、今、車に乗っている3人は確定。
 レンタカーはセダンを借りるつもりだったので、5人乗り。となると、群馬でキクチを乗せて共に行動することや、後部座席のゆとりを考えれば、清水から乗車可能な定員は、あと1人。
「さて、どうしたものでしょう?」
 一緒に行ってくれそうな仲間は、何人か思い浮かぶものの、1人に特定するとなると、なかなか難しいものです。そんな頭を捻る僕に、NOVさんが一言。
「この際、キクチの野郎に会いたい人を選んでもらうのが、いいんじゃないすかね?」
「なるほど! 逆転の発想(なのか?)ですね!」
 こうして、昼食に金谷のファミレスに入ったところで、NOVさんからキクチに再度メールを打ってもらいました。すると、数分後、全米を震撼させるほどのおぞましいキクチからの返信がッ!
『呼んで欲しい人ランキング。
 1位 女子
 2位 女子
 3位 女子
 以下 その他』
 とのことッ!
「相変わらず、殺してやりたくなるような解答ですね」
 NOVさんが、引きつり笑い気味に、僕に報告してくれました。
「まぁ、誰でも良いってことじゃないの?」
 とはクロさん。
「この際、あいつには、女の子を連れて行くと吹いておいて、実際には男でした逆ドッキリでも仕掛けますか。NOVさん、ヤツには気持ちよく『了解ッ!』とでも、返信しておいて下さい」
「わっかりました」
 こちらの意図もどこ吹く風! 戦慄のキクチメールの余韻を残したまま、次回に続きます。 (つづく)