キクチ・クエスト (第12話)

gen-19812006-11-22

 いよいよ今日から画像を取り込むことにした『キクチ・クエスト』です。
 とはいえ、劇的に面白い画像はないんですけど(苦笑)。
 思い起こせば1年前。日本海を背景に雨が降る中、ズボンを脱いで、HGをやっていた頃が懐かしいですね。次の企画では、あの頃の熱さを取り戻したいと思います。
 ではでは本編を。



 キクチの運転するカローラに揺られること、十数分。
 どうやら最初の目的地に着いた模様です。
 車を出ると、そこは城跡に造られた公園。さっそく僕が、キクチに訊ねます。
「なぁ、ここは、どんな逸話のある城だったんだ?」
「……」
 キクチ、沈黙。
 この沈黙の意味を考えると、僕はある結論にたどり着きました。
「さては、てめぇ! よく知りもしねぇくせに、なんとなく雰囲気で、俺らを連れてきやがったなッ!」
「そんな怒るなよ、ゲン。ほら、石碑とかあるじゃん」
「何が何だか、よくわからねぇ石碑じゃねぇかッ! 近くで、じいさん、ばあさんがゲートボールやっている場所にある以上、ほぼ確実に歴史的な価値はねぇぞッ!」
 僕の言うように、僕らのすぐ傍の広場では、老人たちがゲートボールに励んでいるのでした。
「ただの市民の憩の場所じゃねぇか?」
 悪態をつき続ける僕を、キクチが必死になだめます。
「まぁまぁ、とにかく1周してみようじゃないか」
 こうして公園(城跡というだけあて、お堀があるのです)を見て回ることになったのですが、行く先にいたのは、大量のカモと、数匹のアヒル、及び数匹の黒猫のみ。
「なんすかねぇ、この深夜番組のようなダラダラ感は……」
「『堂本剛の正直しんどい』(そういう深夜番組があるのです)みたいな感じですなぁ」
「まったくで」
 NOVさんと僕が、仕切りに文句を言います。
 こうなった以上、キクチに責任を取ってもらわねば。
「おい、キクチ。とりあえず、ブログ掲載用の写真が撮れれば、この場は許してやらないこともないから、何か面白いことやって。そこのジャングルジムでも使ってさ」
 こうして撮れた写真が、今日の画像です。どうですか? キクチを弾劾裁判にかけるか、情状酌量にするかは、読者の皆様のお気持ち次第でございます。
 こうして、グダグダの展開のまま、僕らは公園(最後まで名前がわかりませんでした。苦笑)をあとにしました。
 次もダラダラのまま続きます。 (つづく)