キクチ・クエスト (第19話)

gen-19812006-12-11

 どうも、土日でひたすらプレイした挙句、木曜に買ったゲーム『龍が如く2』をクリアした者です。日曜は外出しておりまして、寝る前に少しやっただけなので、ほぼ土曜日1日でクリアした計算です。ゲームのプレイ時間から察するに、たぶん土曜のプレイ時間は15時間程と見られます。その姿たるや、まさに猿がごとく!
 ……上手く落ちたでしょうか。
 ではでは。月曜から、若干疲れ気味の僕が送るキクチ・クエストをどうぞ!



 車に戻ったところで、時刻は12時半。昼時以外の何ものでもありません。暴動寸前の我々の精神を落ち着けるには、キクチは美味しい群馬名物を紹介するしかありません。
 僕がキクチに振ります。
「おい、キクチ。昼飯どきや。どこか美味い群馬名物の店に案内せぇや」
「ええ、じゃあ、行きましょう。エンペラー」
 いつになく自信満々のキクチ。これは期待できそうです。
「ところで群馬の名物ってなんだい、キクチちゃん。俺達は色々と考えてきたんだが、何にも思いつかんかったぞ。いったい何を食わせてくれちゃうの?」
「ラーメン!」
 キクチは言い切りました。
 え? ラーメンて、アンタ、何を言ってるの? 
 一瞬動揺した僕でしたが、よくよく考えれば、ご当地ラーメンのことに違いありません。
「群馬ラーメンて、どんなの? 鶏ガラ? 豚骨? 味噌?」
 問いかける僕に、キクチは不思議そうな表情を浮かべました。次の瞬間、彼の口から、そら恐ろしい言葉が発せられました。
「はっ!? なに言ってるの、ゲン。群馬ラーメンなんてねぇよ。俺がお前らを連れて行くのは、死ぬほどうめぇ、横浜ラーメンの店だ」
 まさかの『横浜ラーメン』発言! 僕は猛反論します。
「貴様、気は確かか!? 俺達は静岡から、わざわざ群馬くんだり(失礼)まで来てやってんだぞ! その俺達に群馬名物ではなくして、横浜ラーメンを食えと言うのかッ!?」
「そんなこと言っても、群馬の名物って、こんにゃくとかだぞ。それでいいのか?」
 まさか群馬に来てまで、昼食に0カロリー……。有り得ません!
 僕は渋々承諾することに。
「横浜ラーメンでいいです……」
「よぉし、最初からそういえばいいんだ。とにかくめちゃくちゃ美味いから、食えば納得するって」
 こうして僕らは、群馬まで来ておきながら、キクチに言われるがまま『横浜ラーメン』を食べることになったのです。なんだか解せない気持ちのまま。
 キクチの運転するカローラは、群馬の『横浜ラーメン』(しつこい)へと向かいました。しかし、このときの僕らは知りませんでした。この先、数多の惨劇が自分達に降りかかることを。
 画像は1話前の山からの景色です。 (つづく)