キクチ・クエスト (第25話)

gen-19812006-12-25

 どうも、クリスマス・イヴに市内某河川敷で裸になっていたものです。案の定、ひいていた風邪が酷くなりました。決して気が狂ったわけではありません(いつも半分気が狂ったようなものですが)。
 答えは正月に明らかになります。まぁ楽しみにしとって下さいや。
 年内はキクチ・クエストでお楽しみ下さい。



 ヘビセンターでひどい目に遭った僕らは、うなだれながら、キクチの住む街へと戻りました。するとキクチが妙なことを言い出しました。
「俺、ゲーム屋覗きたいから、ちょっと寄ってっていい?」
 んなこと、1人で居るときに好きなだけすりゃあいいのに。
 当然、そう思うわけですが、ハンドルを握るキクチに逆らうこともできず、僕らは某ゲームショップに直行させられました。
 特にすることのなかった僕、NOVさん、クロさんの足は、自然とDVDコーナー(どんなDVDかは、ご想像にお任せします。笑)に向かいました。
「近所で、こんなDVDを買ってるときに、知り合いに見られちゃ、気まずいから、ここで大量購入していこうか」
 そんなことを話していると、用を済ませたキクチが憤慨しながらやって来ました。
「てめぇらにとっては、ここは地方かもしれねぇが、俺にとっちゃホーム以外の何ものでもねぇんだよ。好き勝手なマネはさせねぇぞ」
 どうやら彼は、ある種のDVDを買いアサる僕らと一緒にいるところを、会社の人間に見られたら罰が悪い(寮が近くにあるそうです)と、肝を冷やしていたようです。うーん、小さい男だ。ホンマ、ミクロちゃんやで、キクチちゃんは。
 こうして何も購入せずに店から出て来て車に向かうと、あら、1人足りません。もちろん姿を消していたのは、この人。ハルロー・オブ・ジョイトイ
「なにチンタラやってやがる、あの野郎!」
 僕が毒づいていると、しばらくしてジョイトイが、何やら購入して店から出てくるじゃありませんか!
「いやー、待たせて悪かった。ついゲームを買っちゃったよ」
 なぜ群馬まで来てゲームを買う? ……いや、もはや何も言いますまい。ジョイトイ様の行いは全て正しく、ジョイトイ様の意に反する事象は、全てが間違いなのでございますから。
 とはいえ、朝から続く、キクチ&ジョイトイのコラボ攻撃に、もはや僕は限界寸前です。時刻も午後5時前。ここで僕は決断しました。
「よし、群馬も十分堪能できた(嫌味)ことだし、そろそろ帰るとしよう」
 僕らはキクチを送るのと、帰路の飲食物購入のため、彼の会社寮近くのコンビニへと向かいました。 (つづく)