危機コーヒー (第12話)

 金曜日に更新しようと思ったら、なんだかパソコンの調子が悪くて、更新ができず、今日になり、悪戦苦闘の末、ようやく更新できそうでホッとしています。
 トラブルにも負けず、危機コーヒーをどうぞ。筆者が書くのもあれですが、今日のはとても下らないです。



 上半身裸に白馬マスクを装着し、僕はメンバーの前に立ちました。
 ただ白馬マスク姿で、シャドーをするから笑いが取れない。
 そう思った僕は、ストーリー性を取り入れることにしました。
 まずは普通にシャドーボクシングをしつつ、少し経過したところでダウン。その後、ロッキーファンファーレ(鼻歌)を口ずさみながら徐々に立ち上がる。
 ……年末、どこぞのテレビ番組で若手芸人がやっていた芸ですが、この際、関係ありません(最悪だ)。
 こうして、そこそこの笑いが取れた僕ですが、因果応報とはよく言うものです。パクリ芸の報復とばかりに、病に冒された体が悲鳴を発しました。
「ゴボッ!」
 猛烈に1つ咳を放つと、その後も咳が止まらなくなる僕。
「会長! ――誰か、服を! ゲン会長に服をッ!」
 なぜか僕がピンチになると、動きが良いジョイトイが僕の服を用意してくれました。しかし、僕にはもはや立っていられるほどの体力もなく、公園の地べたに寝かされました。
「会長! 会長!」
 周りを囲む会員達に、僕は最期の言葉を送ります。
「フフ、醜態をさらしてしまったな。我が命、既に病が奪っていたようだ」
「会長、弱気なことを言わんで下さいッ!」
「自分の体のことだ。もう長くねぇのは、俺が1番よくわかってる。最期に遺言を残す。後生だ。言うとおりにしてくれや。1つ、俺が死んだことを知れば、キクチが必ず反乱を起こす。俺が死んだことは、3年間隠せ。2つ、3年の間に態勢を整えたら、この袋を開けろ。キクチの討伐方法が書かれている。3つ、1本では折れやすい矢も3本合わせれば、なかなか折れぬもの。みな協力して、美食倶楽部を盛り立ててくれ」
「会長!」
「今、北斗七星の上に煌々と輝いているのが、俺の宿星だ。みよ、今に流れ星となって地に落ちるだろう」
 直後、ゲンが指定した星は、大地へと降り注いだ。
「あ!」
 みな、一斉にゲンの顔を覗くも、既にゲンは事切れていた。享年25歳。
 ……はい、途中から嘘です。あんまり盛り上がらなかったので、適当に孔明の最期+αみたいなことをしてみました。どこまでが事実かは、皆さんのご想像にお任せします。まぁジョイトイが優しかったということだけです。
 病人が滅びたところで、罰ゲームは佳境へと突入します。 (つづく)