危機コーヒー (最終話)

 みなさん、大変ですッ! 作者である僕もすっかり忘れていたのですが、今回で『危機コーヒー』が最終回なんです!
 何が大変て、続編を何にも書いちゃあいないことですよ。マジでやばいですな、これ。どうしよう……あっ、そうだ。3月4日に恒例の試験があるので、それまで休みます(笑)! それまでには、なんとかしときます。構想はあるので。
 ただ急に休むのは気が引けるので、金曜日にちょっと長めのお話を書きたいと思うので、あんまり期待しないで(笑)見てもらえればと思います。
 ではでは、ごきげんよう



 ホリコを山に置き去り(!)にしたことで、メンバーは5人。キクチの車であれば、1台に乗り込める人数になったので、僕らはいったん某アミューズメントパークに行くと、ジョイトイの車を乗り捨て、キクチの車に乗り込ます。そして一路、市内某所にある心霊トンネルへ。
 そこは高名な霊能力者ですら、遊びで近づかない方がいいと忠告するほどのところ。そんな場所に僕らは、遊び以外の何ものでもない形で行くわけです。いやぁ、年末まで酷いですな、美食倶楽部。
 数十分後、目的地付近に到着。ホリコを置いていった場所も真っ暗でしたが、ここも夜ともなれば、街灯1つ着いていません。なかなかやばい感じです。目的地の入り口には、ここぞとばかりに廃墟があるので、そこに車を停めて、僕らは外へと出ました。車では道幅が狭くトンネルまでは行けないのです。
 トンネルに向かう決死隊、キクチとジョイトイに懐中電灯を渡して、激励の言葉をかけていると、クロさんが意外なことを言い始めました。
「そんな怖いところなら、俺も途中まで行ってみたいな」
 な、なぜ超激難の試練を見事突破したにも関わらず、あなたは挑戦することを諦めないのですか(笑)!?
 とはいえ、本人が行きたがるのを無理に止めることもないので、3人を見送ると、僕とNOVさんはキクチの車へと戻りました。
 街灯1つないような場所に停車した車。男が2人。……なんだか、どっちが罰なんだかわからない不思議な思いで待つこと数分。車のドアがノックされました。
「アヒィッ!」
 僕とNOVさんが、ビックリして飛び上がります。恐る恐るノックされたドアの方を見ると、クロさんでした。……嫌だなぁ、脅かさないで下さいよ。
 話を聞くと、罰ゲームの規定により、トンネルを往復しなくてはならないキクチとジョイトイと別れて、途中で引き返してきたとのこと。……その間、1人で歩いて来たってことは、あなたが1番、罰らしい目に遭ったのでは?
 そんな会話をしていると、キクチとジョイトイが戻って来ました。
「おい、なにかあったか?」
「いいや、なんにも。ここは本当に心霊スポットなのか?」
 僕の質問に、キクチが平然と応えました。
 なんだよ、その何かあった方が良かったような言いぶりは! テレビ局の番組みたいに、何か仕掛けておくには、人手も予算もねぇんだよ! 
 こうして僕の紹介した心霊スポットのダダ滑り感が拭いきれない中、罰ゲームは全日程を終えたのでした。
 キクチが拉致放置を回避してしまったことで、なんだか目玉がないままグダグダと進行した(まぁ実際にキクチを拉致放置したところで、付き添ってリポートできないので、大勢に影響はないと言われれば、それまでですが)本編に比べて、ヤツが企画を回避しようと、群馬を遅く発ってからの僕とNOVさんとの知能戦の方が、なんだか盛り上がった気もしますが、これにて今回の企画は終了です。
 今年の暮れも、妙な企画でお会いできるといいですね。それでは、みなさん、さようなら。


* ちなみに企画の途中でフェードアウトしたホリコですが、その後、無事に合流したので、ホリコファンの皆様はご安心下さい。つーか、何かあったら、大晦日の夕刊に掲載されていますね(笑)。


危機コーヒー スタッフ


出演
ゲン(上半身裸+白馬マスク・シャドーボクシング
キクチ(ほとんど)
NOV(ガチ相撲)
ジョイトイ(心霊トンネル往復)
ホリコ(拉致放置)
クロ(違いのわかる男)
文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:『嵐の中で輝いて
企画:ゲン、NOV
製作総指揮:美食倶楽部