西へ! (第2話)

 自宅を出発したのが、午後1時過ぎ。……遅い出発なのは、午前中に起きられなかったものと察して下さい。前日、そんな深酒したわけじゃなかったのですが、それがかえって心地よい睡眠を誘った模様です。
 近くのガソリンスタンドで給油したのち(最近はガソリンの価格が落ち着いてきたので、企画の際にも金がかからず良いですね)、僕は国道1号線を西へ。バイパスと合流してからも、ひたすら西へ。けっこう空いていたので、けっこうなスピードで西へ。眠くなりながらも(!)西へ。
 そうこうしているうちに、1時間半ほどでバイパスを降りました。そこからは田舎道を進むこと10キロぐらい。すると、ぼちぼち御国神社の看板が見え始めました。
 たかだか田舎の1神社なのに、豪勢に捲くし立てちゃって。
そんな感じで余裕をぶっこいていると、神社の近くまでいくと、車が並んじゃっているじゃありませんか!
 くそっ、別にそうまでして祈りてぇわけじゃねぇ!
 生粋の面倒臭がりの僕は、一時Uターンして撤退も考えたのですが、そうする場所もないので、渋々列にならんで入場することに。
 車を停めて外に出ると、車の量に違わず、けっこうな人出。祭りのように出店が並んで、駐車場付近は華やかな雰囲気です。
 そこから鳥居を潜って、森の中に進んでいくと、社へと到着しました。
 友人のもっちーさんが、あそこはパワーがありそうな気がするよ、と太鼓判をおしてくれただけに、雰囲気の良い神社だったと思います。
 とりあえず財布の中をみると、小銭が10円、5円、1円しかなかったので、ここは奮発して5円玉を賽銭として投げ込んで僕は祈ります。
 今年こそ素敵な恋ができますように……。
 えっ、人穴に共に行った仲間の安全を祈るんじゃなかったのかって? みなさん、考えてもごらんなさいよ。バイパスでえっちらおっちら森町まで行ったんだよ。眠くなりながら。本来の目的なんて忘れちまうって。
 キクチ、NOVさん、クロさん、本当にすみません(笑)。
 適当な祈りを捧げたところで、僕は車に戻り、次なる目的地法多山に向かったのでした。ちゅーか、もう4時近いよ! (つづく)