風林火山特別篇(第1話)

 甲府。言わずと知れた山梨県の県庁所在地にして、最大の都市です。
 当ブログを創成期からご覧の皆様は、十分に分かって頂けると思いますが、僕と甲府は切っても切れない縁で結ばれているのです。なんせ1発目の企画が、原付で甲府を目指したわけで(笑)。さらにそこで、選挙活動に巻き込まれたり、静岡に帰るつもりが、東京方面に逆走したりと、笑いの神が降臨しまくり、当ブログを軌道に乗せるにあたり、大いに貢献してくれた土地なのであります。
 その後も、キクチに連れて行かれた『ゲン、拉致される』などで、巫女に会いに武田神社へ行ったこともあったのですが、よくよく考えたら、ゆっくり甲府の街を観光したことがなかったことに、僕は気づきました。
 これだけ甲府にお世話になったのだから、1度はゆっくり歩いてみたいもの。さらには、以前も紹介したとおり、僕は意外にも戦国時代好きなので、武田信玄の縁の地とあっては、もう行くしかありません。
 とはいえ、史跡巡りを主とした観光とあっては、あまりそういったものに興味のない人を誘うのも酷というもの。そこで僕は、美食倶楽部の中でも歴史好きで知られる2人に声をかけることにしました。ちなみに2人というのは、ジョイトイと無双祭さんです。
 連絡すると、2人とも気持ちよくオッケーをくれました。
 こうして僕らは、2月14日(土)に甲府に向かうことになりました。バレンタインデーに史跡を巡ってる場合かって!? そんなこたぁ関係ありません。いや、むしろ史跡を巡るべきだ! ていうか、史跡を巡りつつ、甲府で女の子を調達して、チョコレートをもらえばオールオッケーじゃないっすか! 合言葉は、
「Give me chocolate! (スペルに自信ねぇ)」
 そんなこんなで迎えた当日。僕は朝の10時に家を出発しました。寝坊したわけじゃなくて、昼過ぎぐらいに甲府に着いて、飯を食ってから観光するため、敢えて遅めの出発となったのです。
 ジョイトイ宅、無双祭さん宅を経由し、参加者が揃ったところで、大好きな国道52号線に向かい北上していきます。いやはや、原付だとか、夜だとテンションが下がる一方の52号線ですが、車だと景色が楽しめていいもんやね。まぁほとんど山だけど。
 片道通行トラップや、猫の死骸トラップに苦しみながらも、道の駅での休息を挟みつつ、車を進めること2時間30分。午後1時ジャスト。僕らは、甲府駅までやって来ました。ここまで予定通りに到着すると、なんだか気味悪いな……。
 駅近くの駐車場に車を止めた僕らは、ちょうど昼時だったので、何はともあれ昼食を取ることに。とりあえず駅ビルに入れば、それなりの店があると考え、僕らは駅ビルへと向かいました。
 さすがにこの日は、選挙活動は行われていなかったようです。 (つづく)