鉄腕Bダッシュ! (第8話)

 続く2回戦。僕ら西軍が『茶ップリン』を提出したのに対し、東軍は『松〇邦洋 加重ピロピロドリンク』なるものを提出!
 これは只でさえ東軍の方が、おもしろいわけですが、この当時はその方が東京マラソンを走っている最中、心臓麻痺を起こされ、三途の川を渡りかかった直後だったこともあり、NOVさんのコメントどおり、
「いやぁ、一歩間違ったら、もうこのジュース売られていないところでしたよ」
 だった経緯もあり、それがより笑いに拍車をかけました。西軍の僕らですら、吹き出しそうになったわけですから、この勝負は東軍の圧勝となりました。
 はからずして、勝負の行方は最終3ラウンドへ持ち越されました。書き物的には、これ以上美味しい展開はありません。
 西軍が『世界の山ちゃん 手羽先味キャラメル』を出したのに対し、東軍は『知る便(ウロ覚えですまない!)』なる富士宮地方のマメ知識が描かれたトイレットペーパーで対抗。これには提出時点で、明らかな差は見られなかったので、あとは審判団の好み次第といった展開となりました。
 競技の結果、審判団の出した答えは、
「勝者、東軍!」
 こうして僕ら西軍は、惜しくも敗れ去ったのでした。
 僅差だったので、若干口惜しくもありましたが、負けは負け。僕は潔く敗戦を認めることにしました。
「ちっ、負けちまったよ。でもまぁ、あそこで松〇を出されちゃ、今回は潔く負けを認めるしかないようだな。さぁ、今回買ってきた土産物は、全て君ら3人で分ける権利がある。存分に山分けするといい」
 当初のルールに則り、僕が閉会に向け山分けを示唆したときのこと。もう何も起こりようがないかと思いきや、選ばれた笑いの神の子、ジョイトイがまさかの行動を起こすのです。 (つづく)