発狂! パワフル信濃旅2! (第5話)

*今回で2009年最後の更新となります。今年も1年間応援ありがとうございました。
 来年は1月10日くらいからの更新を予定しておりますので、ご承知おきの程をお願いしま す。
 ではよいお年を。



 長野駅構内に無数に掲げられたノボリとポスター。そこには、
善光寺 御開帳』
 と、書かれていたのです。
 御開帳……このときの僕らは、なんとなく凄みこそ感じはしたのですが、御開帳の詳細はわかりませんでした。
 のちに調べたところによると、善光寺の御開帳とは、7年に1度、およそ1ヵ月のみ、従来は展示されていない仏様を見ることができる貴重な期間だということでした。
 なるほどね、そりゃ混むわけだ。
 僕は苦笑いを浮かべながら言いました。
「たぶん我々くらいでしょうね。善光寺が御開帳しているとは知らずに、今日、静岡から長野までやって来た間抜けな連中は」
「ええ、まったくで。しかしながら、せっかく7年に1度しか行われていない御開帳の期間に偶然居合わせたのも何かの縁でしょう。ここは1発、善光寺を拝みに行ってやりますか?」
「そうだね。ガイドブックに載っている美味しい蕎麦屋も、だいたい善光寺に向かう途中にあるみたいだし、蕎麦を食べながら、善光寺を目指すのが妥当なんじゃないの?」
 NOVさん、無双祭さんと話し合った結果、僕らは善光寺に向かって歩き始めました。予想はしていたものの、善光寺に続く参道は、もの凄い人。全盛期の清水の七夕祭りが如き人ごみが、何キロもずっと続いているといえば、大半が静岡市出身の当ブログの読者は、想像ができますでしょうか。とにかく人の波でした。
 そんな中、蕎麦屋を探しながら歩くも、夕方近いせいか、既に店じまいしている店舗が多く、ようやく開店している店を見つけて入ったものの、散々並ばされた挙句、蕎麦自体はまぁまぁといったところ。きっと混みすぎて、店員も美味しく作るのは二の次で、ただただ作業をこなした結果、あんな味に仕上がったんだと思うことにするよ。だって、前回から長野で計3回、さして美味くない蕎麦を食ったなんて考えたくもないもの(笑)。さらには相席になったナース(会話から判断)も、あまり可愛くなかったり(俺に言われたくないね★)と、僕らは脱力しながら蕎麦屋を後にして、善光寺へと向かいました。
 善光寺に救いはあるのか? (つづく)