天下分け目の関ヶ原(第5話)

 車を発進させたところで、時刻は12時。
 朝早く家を出たこともあって、自然とそろそろ昼飯をみたいな話になりました。
 無双祭さんから、滋賀名物の『鯖ソーメン』(だったかな? 具体的に、どんなものかも忘れてしまったので、気になる人はネット等で調べて下さい)を購入して帰りたいとの希望があったため、道の駅に立ち寄ったものの、小規模なところだったため、食堂などはなく、まぁ関ヶ原方面に向かっていれば、そのうち何かあるさとの結論に至り、僕らは再び関ヶ原を目指しました。
 関ヶ原までは、国道を真っ直ぐ進めば着くようで、そのうち何やら良さそうな飲食店があるだろうと、このときは高をくくっていました。
 ところが、ところが! 滋賀や岐阜のポテンシャルを過大評価していたのでしょうか。進めども、進めども、それらしい飲食店はありません。辛うじてあるのは、コンビニ、ガソリンスタンド、スーパーぐらいのもの。
 まさか旅に出てまで、昼食がコンビニ弁当という究極の事態だけは避けたかったので、僕らが空腹を堪えながら、南東へ向かっていると、とうとう関ヶ原古戦場に到着してしまったのです。
 全国の飲食店業を営む方にアドバイスです。小谷〜関ヶ原間の国道に出店すれば、きっと儲かるよ。
 って、そんなことはどうでもいい! 問題なのは、俺達が空腹だということだ!
 一旦、関ヶ原古戦場を通り過ぎて、岐阜方面に進み飲食店を探す手もあったんですが、何キロも先から引き返して来なけばならないリスクを考え、その案は却下。
 兎にも角にも、関ヶ原古戦場に併設された関ヶ原町歴史民俗資料館(長いんで以下、民俗資料館とします。笑)を見学してから、街の方に向かいつつ、どっかで遅い昼食を食べよう。そんな結論に至り、民俗資料館の駐車場に車を停めたところ、そこに併設された市民ホールのようなところに、喫茶店があるのを、僕らは発見しました。
「あ、あそこに喫茶店があるな。ご当地料理は諦める必要がありそうだけど、少なくとも腹を満たすことはできそうだ。どうする?」
 僕の問いかけに対し、残る2人の返答は、ここでも一向に構わないから、とにかく飯を食おうとのこと。まぁ昼飯を食おうと言い出してから、1時間半ほど経過していたから無理もないよね。俺もそう思います。
 そんなこんなで、当該喫茶店に突入。トーストだとか、軽食だけだったら、どうしようかと思っていましたが、牛丼やら、たこ焼きやら、ある程度のラインナップは保たれていたので良かったです。まぁ旅先で食うものじゃないかもしれないけど、非常事態(笑)なんだから、贅沢は言ってられません。
 肝心なお味の程は……中途半端ですが、文章が定量に達したので、次回へと続きます。 (つづく)