埼玉遠征(第3話)

 平成23年12月23日。
 3連休の初日ということもあり、高速道路の混雑が予測されるため、できるだけ朝のうちに距離を稼ぎたいとの方針を打ち出した結果、朝の5時に僕は自宅を出発。
 ジョイトイ宅、無双祭さん宅で2人と合流したのち、清水ICから東名高速道路にのり御殿場ICまで激走。御殿場で東名を降りたところで、ローソンで10分ほど朝食休憩。もちろんここで食べ過ぎて川越名物が美味しく食べれないと嫌なので、量は控えめです。
 食事を終え、再出発した僕らはR138を北上。須走ICから東富士五湖道路にのり、大月ジャンクションで中央道に合流。古いナビのせいで、降りなくても行けたにも関わらず、八王子ICで一旦下車。下道であきる野ICに向かい、そこから圏央道に突入。東松山ICまで行きました。圏央道は、首都圏のわりにあまり混雑しておらず、気持ちよく走ることができました。
 ちなみに東松山は、当ブログの重鎮でもあり、最近では企画に姿を見せないことからも、そろそろレジェンド化しつつあるキクチが学生時代に住んでいた街で、僕も学生時代に東京の下宿から何度か通ったところです。駅前だとか、彼の住んでいたアパートの前を通ったわけではありませんが、少しだけ感慨深い気がしました。
 そんな心持ちの中、僕がナビの指示通りに車を走らせた結果、間もなく行田市に侵入。現代日本のどこにでもありそうな景観の中を進んで行くので、本当にこんなところに城跡があるのだろうかと不安を抱いて走っていると、遠目に忍城らしき場所を発見。ナビの差している位置と一致するので、間違いないでしょう。到着です。
 無料の駐車場(良心的だ)に車を停車して、僕らは忍城周辺の公園を散策。どこの地域でもそうですが、城跡なんてものは、だいたい市民の憩いの場となっています。そこで問題となってくるのが、行政がどれだけ力を入れて、憩いの場を造成しているか。力を入れていれば、金沢のように素晴らしい公園を造ることもできますが、逆にいい加減な力の入れようだと、その辺の公園に毛が生えた程度のものになってしまいます。まぁ市の財源が豊か否かによるんでしょうけど、できれば城跡の市民公園は、行政の威信にかけて、そこそこのものにしてもらいたいもの。観光して、来て良かったと思いたいものですからね。
 その点、忍城は行政の管理が行き届いているようで、小ぶりではありますが、たいへん綺麗な公園となっていて、僕は満足しました。
 ジョイトイを堀に転落させようと試みつつも、実際にそんなこともできぬまま、城跡を1周したところで、僕らは併設されている博物館へと足を向けました。 (つづく)