地獄少年(第2話)

 平成24年6月9日。企画当日。
 散髪した後、集合時間より早く街に入り、副業であるパチのンコに励んでいた僕のところにジョイトイからメールが入りました。
『仕事が終わらない。行けそうなら2次会から参加するが、行けない可能性もある。すまない』
 とのこと。まぁ仕事なら仕方ないかと、その後、時間に集合した仲間に、その旨を告げ、僕らは従来の趣旨に沿って企画を消化することに。
 まずは懐かしのラーメン屋に訪問。僕としては、昔、食べて美味しいと思った記憶と同じ味だったので大満足でした。ただ無双祭さんは、好みの味とは程遠かったようでイマイチとのこと。NOVさんは僕と中学時代に来たのですが、記憶が曖昧で当時のことは、よく思い出せないので、まぁ無難な味だったと言うことでした。
 もうみんなでこの店に来るのは難しそうなので、今度は1人で来ることにします(苦笑)。
 その後、とある友人に教えてもらった昭和の匂いのするバーに店を移動。いい大人になったので、いい酒をいい飲み方で頂こうと言う趣旨です。
 そんな2次会の最中、ジョイトイから、『何時頃まで飲む?』『今、仕事が終わったから行こうか?』などと、再三に渡るメールが来たのですが、来てもらうぐらいの時間まで飲むか疑問だったばかりか、無理に来てもらったにしろ、そこから彼に付き合い数時間も飲むことはできそうになかったので、『来るに及ばず』の旨をメールし、僕はNOVさんと無双祭さんと楽しい夜を過ごし、いささか飲み過ぎて帰宅の途に着きました。
 なんだ、ただのお前の楽しい飲み会の報告じゃねぇかよ。
 ……そう思った読者の方。気が短いですね。ホントの地獄は、ここから始まるんですよ。
その後、帰宅した僕は、深酒のせいか早々に眠りに落ち、途中、二日酔いの気持ち悪さで何度か起きたものの、立ち上がることはできずに結果、朝まで爆睡してしまいました。
 目を覚ましたところで、ケータイに目をやると、深夜に何度となくジョイトイからの着信があった模様ッ!
 渋々、折り返してみるものの、この日も仕事になったとのことで、すぐにTELは終了しました。ホッと胸を撫で下ろしたのもつかの間、その日の夜、彼から再び着信が入りました。
そしてジョイトイは念仏のように繰り返し言うわけです。俺も『ラーメン&バー』行きたかった、俺も『ラーメン&バー』行きたかった、と……。
 僕が戦慄したところで、次回に続きます。 (つづく)