魁! 無双祭塾!(第6話)

 看板を読み、青ざめる僕。
 それというのは、個人的に親不知子不知を、以前に訪れたこともある福井県東尋坊のように、パッと見、絶景が広がる観光スポットと思っていたからです。ところが、ここらの地形を見渡したところ、確かに海と山の距離が近く、断崖絶壁が続いているけれども、驚いて感嘆の声を上げる程のものじゃなかったからに他なりません。
「まっ、まさか! あの辺の崖のこと一帯を親不知子不知と言うパターンのやつか!? このために俺達は、上越を素通りして、50キロも余分に進んできたと言うのか!?」
 肩を落とす僕に、無双祭さんから声が掛かります。
「まぁ、そう力を落とさないで。それよりも、ちょうど昼時だし、せっかくここまで来たんだから、昼飯、ここで食って行こうよ」
「……ええ。……せめて美味いものを食べなきゃ、もう帰る元気が出ねぇや」
 こうして大そうガッカリした僕と、それなりにガッカリしたであろう無双祭さんは、近くにあった食堂に入りました。
 時刻は12時前。9時に朝食を食べたので、そこまで空腹ではなかったのですが、食べられない程ではなかったので問題なしです。
 問題は何を頼むか? 大好きな天丼でも良かったのですが、さすがに朝に天麩羅を食べたばかりですし、刺身定食も捨てがたいのですが、7年前に糸魚川駅の近くの店で食べた刺身がイマイチだったので、ここはメニュー表にも『一番人気』と記載のある『タラ汁定食』を注文することに。1500円は高い気もしますが、いわゆる観光地価格ですから、ここは目を瞑りましょう。
 打ち合わせたわけでもないのですが、無双祭さんも『タラ汁定食』に決めたそうで、僕らは同じオーダーをすることに。
 ここまで来るのに、そこそこ疲れたから、飯が出てくる間に寝転がってるように、畳の席にすれば良かったなどと考えているうちに、すぐに頼んだ物が出てきました。
 まぁ客の入りもほどほどだし、汁がメインの定食じゃ、そこまで作るのに時間がかかるわけでもないから、さもありなん。
 僕と無双祭さんは、さっそく出された料理を食します。
 むむっ! この味はッ!?
 タラ汁定食の感想を書くには、残りの文書の量が足りなくなってきたので、また次週としましょう。
 え、ブログに文書の量とかあるのかって?
 当ブログは、カット&ペーストの効率化のために、ワードに12フォントで1ページ以内を定量としております。あしからず。 (つづく)