怨足(第2話)

 平成25年2月10日(日)。
 3連休の中日となるこの日、『夢ウォーク』開催の運びとなりました。
 朝の7時過ぎに起床。
 身支度を整えて、8時30分頃、待ち合わせの場所に向けて出発すべく、リュックを背負ったときに、僕は企画の辛さを身に染みて味わいました。
 それというのも、男気ジャンケンの勝者の腕に巻かれる重り(リストバンド)を僕が持っていくことになっていた(昔、体を鍛えていた頃に買った)のですが、そいつを入れたリュックが、当然ながら重いんです(笑)。
 ジャンケンしたわけでもないのに、俺はこれを担いで集合場所(およそ1.5キロくらい先)まで行かねばならんのか!? こんなことなら、俺の家の前を集合場所にしてやれば良かったぜ!
 などと内心悪態をつきながら、僕は集合場所に向かいました。
 真冬にも関わらず、そこまで寒くなかったのと、背負った重りのせいで、集合場所に到着したときには、けっこう汗ばんでいました。それでもおおよそ時間どおりに集合場所である旧清水市民文化会館前へと到着。
 すると、ちょうどNOVさんもやって来て、続いて無双祭さん、ホリコも到着。さっそく企画の趣旨に従って、じゃんけん……といきたいところですが、まず公平を期すため、次にジャンケンを行うチェックポイントを決めることに。重りを付ける人が決まった後で、チェックポイントを決めると、わだかまりを残しそうなので、あらかじめ決めておこうというわけです。
 相談の結果、大和文庫が第1チェックポイントと決まりました。なお、清水の地理に明るくない方は、地図等で確認しながら今回の企画の話を読んでもらえると、楽しさ1.2倍です。
 こうして行われたジャンケンの結果、勝ち残ったのは……僕!
 家からリュックに背負ってきた重りを、そのまま手首に付け替えただけだね(笑)!
 地球上の全ての生き物を呪いたくなるような、過酷な運命ですが、企画発案者が、いきなり駄々をこねるわけにもいきません。僕は泣く泣く重りを腕に巻きました。
 よっしゃ、いったるで!
 こうして僕らは、旧市民文化会館前から大和文庫に向かって歩き出しました。距離は、これまた1.5キロくらいかな。
 何気ない会話をしながら歩いた結果、40分後の9時40分くらいに、僕らは大和文庫前に到着しました。
 移動中に文章の量が稼げないことに、戦慄を覚えながら、次回に続きます。
(つづく)