怨足(最終話)

 時間が余った僕らは、そろそろ昼飯時も過ぎたし、客も引いたはずなので、どこか適当なところで昼飯を食おうと目論みました。
 しかしながら、どこの店を覗いても、店員がいなかったり、食べ終えた食器類が客用テーブルに散らかっているなど、散々たる状況。入る勇気は、とてもありませんでした。
ホント、しっかりしろよ、駿府夢広場!
 あまりにどうしようもない対応に怒りを覚える僕らでしたが、かといって、敷地内の見るべき施設は、全て目にした為、昼飯を食う以外にやることはありません。でもここで飯を食うのは、やはり気が引ける……。
 葛藤した結果、かなり遅い昼飯にはなるが、清水駅まで戻れば何かしらの飯が食える。との結論に至りました。
 そして僕らは、清水駅行きの無料送迎バスが来るバス停のベンチで、1時間強の時間を潰す覚悟を決めたのです。
 軽い難民じゃねぇか、これ。
 冬にも関わらず、日に当たり過ぎて軽く日焼けする程、ひたすらに、くっちゃべって時間を潰した結果、時刻は午後3時。ようやくバスがやって来たときに、僕らが狂喜乱舞したのは言うまでもありません。
 往路同様、相当に道は混雑していたものの、さすがにバスだけあり、清水駅まで30分強で到着しました。
 さて、ここまで我慢したのだから、何か美味い飯を食わなくては。
 そう思った僕らでしたが、既に時刻は3時過ぎと、如何せん時間が中途半端。居酒屋になだれ込むにも開店しておらず、一般的な店は夕飯までの休憩時間といったところがほとんど。
 ええい、この際、チェーン店でも良いわ!
 ヤケクソになった僕らの目に留まったのが、カレー屋『ココイチ』。
 腹も減ったし、もうここで良いだろう。との決断に至り、僕らはココイチへと入場。
 各自、思い思いの物を食べたのですが、僕にはとても美味く感じられました。ココイチには失礼かもしれませんが、空腹が最大のスパイスとはよく言ったものですな。
 なにはともあれ、食い終わって清算をして外に出たところで、企画終了、解散の運びとなりました。
 今回の企画は参加した方の評判が良かったです。ぜひまた第2弾、第3弾をとの声を頂きました。なぜかと分析してみると、男気ジャンケンのゲーム性、適度な運動と、その後の温泉&酒、美味い昼飯(?)が良かった気がします。
 今度は、由比駅→さった峠→駿河健康ランドで締めようと、具体的な案も出て、こいつは旅と並ぶ当ブログの名物企画になると、僕が心を躍らせた矢先、とある出来事が起こり、話が白紙に戻ったのです。
 その出来事とは何か? 次回、重大発表がございます!


CAST


ゲン
NOV
ホリコ
無双祭


スタッフ


文章:ゲン
シリーズ構成:ゲン
テーマソング:吉田拓郎『唇をかみしめて』
制作統括:ゲン


* 次回の更新は、6月22日頃を予定しております。