美食倶楽部歌下手王決定戦(第6話)

 平成27年12月23日(水)。天皇誕生日の祝日が、たまたま筆者の休日である水曜日と重なったため、やるなら今日しかねぇ、ということでこの日が決戦の日となりました。
 午前9時半過ぎに家を出発したゲン夫婦は、途中でジョイトイ宅にて彼を拾い、その後、決戦の地たる市内某所のカラオケ店へ。このカラオケ店をチョイスした嫁が言うには、このカラオケ店は相当に良心的な価格設定なのだとか。
 この日の支払いも、午前10時から3時間の申し込みをしたところ、フリードリンク付きで1人1,000円強の支払いと、その辺の事情に明るくない僕にも、なるほどと思わせる価格でした。……まぁ、今後の人生で好んで行くこともないのだろうけどな。
 部屋を割り当てられたところで、嫁に、
「てめぇは適当に歌っていやがれッ!」
 と、言い残し、僕とジョイトイはホールにて課題曲についての話し合いを行います。
 ジョイトイは地底人のような風体にも関わらず、好んで聞くのは女性アーティストばかりという相当に気持ちの悪い男(笑)であるため、互いに知っていて、かつ歌うことが可能な曲となると、相当に選曲の難航が予想されます。
 その条件を踏まえた上で、僕は提案します。
「君も知っていて、俺も歌える曲となると、アニソンになるか?」
「まぁね。しかし5曲全てをアニソンってのも、どうかと思うぞ」
「そりゃあ、そうだな。せいぜいアニソンは2曲くらいがいいところだろう。で、何か思い当たる曲はあるか?」
「北斗(の拳)は?」
「知ってはいるが、最初のやつ(『愛をとりもどせ!』)のサビって高音が続くじゃん。あんなの歌った日には、俺の喉ちんこがどこかへ行ってしまう」
「じゃあ、2代目のオープニング(『サイレント・サバイバー』)ならどうだ?」
「それならいけると思う」
「じゃあ、1曲目はそれで。もう1曲くらいアニソン入れとくか」
「そうだな。……じゃあ、俺もおめぇも好きで見ていた『横山光輝三国志』のオープニング(『時の河』)なんてどうだい?」
「ああ、いいぜ」
 こうしてアニメ部門から2曲が選抜。
 北斗の拳のオープニングは、ご存知の方も多いでしょうが、横山光輝三国志のオープニングは、マイナー感が否めませんが、名曲だと思うので、ぜひともみなさんYouTubeなんかで聞いてみて下さい。(つづく)