名古屋食い倒れの旅(第1話)

 いやー、やっぱりフィクションじゃなくて、ノンフィクションは書き易くてええわぁ。企画をやらずに済むんで、フィクションの方が楽かと思いきや、どっこいプロットを決めずに見切り発車で書き始めると、たいへんなことになるとつくづく実感しましたよ。
 ……ああ、ここまでのは独り言だから気にしないで下さい。
 でも、ぶっちゃけ名古屋の旅をブログのネタにするって、参加したメンバーに伝えてないんすよねー。ていうか、行って来た後で僕が独断で決めたんですよねー。許されますかねー? さぁ、どうなんだい、僕の仲間達? 許すのかい、許さないのかい? ……許す(本当にすみません)!
 ちゅーわけで、みなさんご覧下さいませ。



 1月某日。美食倶楽部の重鎮達は、清水のとある居酒屋にて新年会を行っておりました。毎年、暮れの忘年会に相当の予算を使うため、新年会は行わないのが通例なのですが、今年は特別に開催されたのです。
 それというのも、本来ならば、(悪しき)恒例となりつつある正月一日のキクチとのドライブにて、美食倶楽部の年間活動計画を決めるところが、『風邪を引いたから中止!』との本人の申し出により、あっけなく中止になったから。
 年末の打ち合わせで、
「今年は絶対に正月は貴様とは過ごさん!」
 と息巻く僕に対し、
「そんなこと言っても絶対に連れて行く!」
 と、もはやストーキングよりも悪質な言動に走り、僕とNOVさんに正月の予定まで空けさせたにも関わらず……です。
 本当に美人の女が絡んでいないときのキクチの友を裏切る確率は、プライスレスですね。
 そんな顛末で、年間活動計画を練るために開かれた新年会では、みなさんから色々な案が出されました。その結果、月1ペースで企画が埋まったわけですが、まずもって行われた大企画が、僕が発案した『名古屋食い倒れの旅』だったわけです。
 よく『名古屋の名物に美味いものなし』なんて言葉を耳にしますが、僕は意外と好きなんですよねぇ。味噌カツも、天ムスも、エビフリャーも。さらには、あんかけスパとか、小倉トーストとか、未知なる食品にも興味があったので、こりゃもうやるしかないなって。早めの決行となって、余は満足じゃ。
 こうして、3月8日。ゲン、NOV、ホリコ、無双祭の有志4名は名古屋に行くことになりました。
 え、何? ジョイトイもキクチもいないから、もう次からは読まないって? 奴らがいなくても、それなりにおもしろいから読めって! 読めるって! (つづく)